燃費を気にするならVW&AUDIのダウンサイジングターボ
2014/07/16
経済性と「運転好きマインド」を両立させたいなら1.4L TSI(TFSI)エンジン
1.4L TSI搭載モデルの中でも本命なのが旧型VWゴルフ。カタログ値で16km/L以上の燃費を発揮しながらも、各部質感も走りも上質です
サイズ的にやや小柄でも問題ないならば、現行VWポロのTSI搭載グレードのほうが旧型ゴルフよりも燃費は良好ゆえ、オススメかもしれません
実直なハッチバックではなく変化球的な味わいを車に求めるのであれば、クロスオーバー風味のポロである現行の「クロスポロ」を
3列シートのミニバンですから、ゴルフトゥーランの燃費は「良い!」とまでは言えません。でも走りはミニバン離れしています
高級クリーンディーゼル並(?)の走りを150万円以下で
ガソリン価格の高騰が続いていることから、当企画にて「この機会にBMWやメルセデスの高年式クリーンディーゼル車はどうでしょう?」とご提案しました。しかしながら「話はわかるけど、そんなの高くて買えないよ」というご意見もいただきました。
もちろん、編集部からの提案は高額路線だけではありません。今回は、予算150万円で買える「燃費がかなり良くて、それでいて運転もひたすら楽しい輸入車」をご紹介します。具体的には、排気量1.4L以下のTSIエンジンを搭載するフォルクスワーゲン&アウディの各モデルです(アウディの場合はTFSIエンジンという名称になります)。
TSI(TFSI)エンジンとは、「高出力」と「低燃費」を両立したエンジン。高効率なダウンサイジング直噴エンジンにターボやスーパーチャージャーを組み合わせることで、大幅な燃費向上と1~2クラス上の排気量に匹敵するトルク特性を実現しています。
高速道路では時にカタログ燃費以上の実力を発揮
1.8L以上のTSIエンジンはすべてターボ+スーパーチャージャーの「ツインチャージャー」。1.4LのTSIはターボのみの「シングルチャージャー」と前出のツインチャージャーが混在しています。1.2L TSIはすべてシングルチャージャーです。個人差はあるでしょうが、最も低出力な1.2L TSIでも大抵の人は動力性能に不満を覚えることはないと思いますので、シングルチャージャーかツインチャージャーかに過剰にこだわる必要はないでしょう。結論として、どれも十分速いです。
カタログ燃費(10・15モード)は旧型VWゴルフの1.4L TSI搭載グレードで16~16.8km/L、現行ポロで19.4km/L以上(GTIを除く)。ミニバンのゴルフトゥーランだけはさすがに12.4~15km/Lですが、それを除く1.4L以下のTSI搭載モデルの燃費性能は、軒並み優秀です。
そしてこれは実体験から言えることですが、高速道路で長距離巡航する際の実燃費はさらに延びるはず。もちろん乗り方によっては悪化もしますが、「長距離高速移動で真価を発揮する」というのが、いかにもドイツ車と言えます。
高燃費なだけでなく「走る歓び、所有する歓び」も標準装備
さらに「いかにもドイツ車」と思える部分が「燃費が良いだけの車ではない」ということです。低回転から高回転の全回転域でトルクフルなため、アクセルをちょいと踏んだだけでTSIエンジン搭載車は鋭いダッシュを披露し、伸びやかな加速を続けます。
加えて、シャシーの良さによって超高速域でもとにかく真っ直ぐ走り、曲がる際もほとんど不安を感じさせません。だから、運転がラクで楽しいんです! そのうえ、近年のフォルクスワーゲン&アウディ車は内外装各部の作りや質感が良いため、運転はもちろん所有すること自体に“歓び”を感じられます。
そんな1.4L以下のTSIエンジン搭載車が、今なら予算150万円で狙えます(2014年7月11日現在)。アウディはさすがに予算オーバーになるかもしれませんが、少なくともフォルクスワーゲンの各モデルであれば、カーセンサーアフター保証対象車であっても楽勝で総額150万円以下です。
例えば、旧型ゴルフのTSI コンフォートライン(2008年式/走行距離6.3万km)が総額88万5000円、旧型ゴルフヴァリアントのTSI コンフォートライン(2008年式/走行距離6.6万km)が総額95万8000円と、総額90万円前後の物件もありました。
経済性と趣味性のどちらも犠牲にしたくない方は、「いっそ高性能なドイツ車に買い替えてしまう」という逆転の発想がピタリとハマるかもしれませんよ!
※プランでCSA保証を付けた場合、総額150万円を超える場合があります
この記事で紹介している物件
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