Q. 納車直後ウインカーの電球切れで違反切符! これってお店の責任ではないの?

販売店から納車された直後に運転していたら、ウインカーの電球切れで、違反切符を切られました。納車直後だし、整備不良はお店の責任だと思います。この違反は無効にできないのでしょうか?

A. 「日常点検」は運転者の義務。違反は覆らないでしょう

自動車を運転する人には、自動車の各装置が正常に機能するかを自ら確認する「日常点検」が義務づけられています。そのため販売店で車を受け取り、運転をする前には、本来はこれらを点検する必要があったと考えられます。

短時間で故障してしまう程度の整備しか行っていなかった販売店は褒められたものではありませんが、違反を無効にするだけの根拠になるとは思えません。

また、今回はウインカーの球切れという予想がつかない故障なので、販売店に対して違反金分の損害賠償請求を行うのも難しいでしょう。せいぜい、ウインカーを無料で修理してもらうぐらいではないでしょうか。

納車時には、後々のトラブルを防ぐために、動作確認などを行うことをオススメします

ここがポイント!

納車後の違反は基本的には自己責任です。中古車選びの時だけでなく、納車時にも電装類やエンジン、ブレーキなどに不具合はないかを必ず確認しておきましょう。

■使える法律用語■

整備不良車両の運転の禁止(せいびふりょうしゃりょうのうんてんきんし)
道交法第62条。車はウインカーなどの保安装置を適切かつ有効に備えなければならず、かつ不法改造などをしてはいけない。当然、故意でなくても違反。ちなみに、ウインカーの灯火を黄色以外に変更するのは不法改造となる。