家族のためとはいえ、自分が気に入った車でなければ、のちのち後悔してしまうかもしれません。普段の通勤やドライブなどに自分の愛車としても使いたいのであればなおのこと。今回は、ドライビングも楽しみたい人にオススメのミニバン、ホンダ オデッセイの助手席またはサイドリフトアップシート車をご紹介します。

ベースとなるオデッセイ(2013年11月~)は、超低床プラットフォームを採用し、天井を高く床面を低く設定することで広い室内空間を実現しています。また、低重心化によって運動性能もアップしています。

旧型までヒンジドアだった後席ドアには、スライドドアが採用されました。いわゆるミニバンらしい広さと乗り降りのしやすさと、オデッセイらしい走行性能を兼ね備えています。

このオデッセイの助手席が回転&昇降するのが助手席リフトアップシート車、2列目シートの助手席側が回転&昇降するのがサイドリフトアップシート車となります。助手席リフトアップシート車は2列目がベンチシートとなるので乗車定員は8名、サイドリフトアップシート車は2列目がセパレートシートとなるので乗車定員は7名です。どちらもラゲージに車椅子を畳んで収めておける車椅子固定用ネット、助手席側の後席には電動スライドドアが標準装備されています。

助手席リフトアップシート車は2列目以降がベース車と同じですから、2列目と3列目の中央席を倒して長尺物を載せるなど、ベース車とほとんど変わらないシートアレンジが可能です。

サイドリフトアップシート車はスライドドアから足腰の弱い人を乗り降りさせるので、ヒンジドアの助手席より介助しやすいというメリットがあります。

どちらも車椅子ごと乗せる福祉車両に比べて、介助の必要な人にとっては乗り心地のよい車用のシートですから、旅行などの長距離ドライブもこなせます。もちろん愛車として走る楽しみもある車です。乗車定員や使用目的に合わせて、助手席リフトアップシート車かサイドリフトアップシート車のどちらにするか選んでください。

乗車定員/8名(助手席リフトアップシート車)、7名(サイドリフトアップシート車)
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/450mm(2WD)、468mm(4WD※助手席リフトアップシート車のみ)
回転時足元スペース/375mm(助手席リフトアップシート車)、360mm(サイドリフトアップシート車)
車内でのシートスライド量/80mm(助手席リフトアップシート車)、200mm(サイドリフトアップシート車)

助手席リフトアップシート車には4WDもラインナップ。低重心化によって操縦安定性がアップし、長距離の運転でも疲れない

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サイドリフトアップシート車は2WDのみ。3列目までゆとりが確保されたスペースなど「走るラウンジ」を目指して作られた快適な室内空間が魅力

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