5ナンバーサイズの箱形ミニバンは、広々とした室内空間と扱いやすいサイズ感で、ファミリーカーとして人気です。見た目がスポーティなモデルも用意されていたりと、自動車メーカー各社も力を入れています。今回は、ホンダ ステップワゴン 助手席・サイドリフトアップシート車をご紹介します。

ベースのステップワゴン(2009年10月~)は、ホンダ独自の低床・低重心パッケージによって、室内高:1395mm×室内幅:1500㎜×室内長:3095mmと、このクラストップの室内空間を誇ります。また、3列目シートを床下に格納でき、自転車などをラクラク載せられる積載性も魅力です。エアロパーツを装着しスポーティな外観に仕立てられた「ステップワゴン スパーダ」も用意されています。

このステップワゴンの助手席が回転&昇降するモデルが助手席リフトアップシート車、2列目シートが回転&昇降するモデルがサイドリフトアップシート車です。助手席リフトアップシート車は2列目がベンチシートとなるため乗車定員は8名、サイドリフトアップシート車は2列目がセパレートシートになるので乗車定員は7名となります。シートの操作はリモコンでも可能です。いずれもラゲージに車椅子を固定できる専用ネットとカバーが標準装備されます。

それぞれ2WDと4WD車があり、スパーダ(2WDのみ)も用意されています。また2012年4月のマイナーチェンジでは、アイドリングストップ装置が搭載されるなど、燃費性能が向上しました。

助手席リフトアップシート、サイドリフトアップシートのどちらも、足腰の弱った人が乗り降りしやすいだけでなく、広々とした室内空間や3列目シートの格納など、使い勝手は他のステップワゴンとほとんど同じです。毎日の子供の送り迎えや家族旅行など、様々な場面で使える介助「兼用車」です。

乗車定員/8名(助手席リフトアップシート車)、7名(サイドリフトアップシート車)
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/440mm(助手席リフトアップシート車)、430mm(サイドリフトアップシート車)※いずれも2WD
シートの車外飛び出し量/855mm(助手席リフトアップシート車)、803mm(サイドリフトアップシート車)
回転時足元スペース/315mm(助手席リフトアップシート車&サイドリフトアップシート車)

ステップワゴン 助手席リフトアップシート車。車内でシートをスライドさせることはできないが、リクライニングは72度まで可能

ステップワゴン 助手席リフトアップシート車。車内でシートをスライドさせることはできないが、リクライニングは72度まで可能

ステップワゴン サイドリフトアップシート車。車内でシートを前後100mmスライドできるほか、50度までリクライニングが可能

ステップワゴン サイドリフトアップシート車。車内でシートを前後100mmスライドできるほか、50度までリクライニングが可能