【福祉車両購入ガイド】ホンダ フリード 助手席またはサイドリフトアップシート車
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2013/07/11
普段は子どもの送り迎えやスーパーへのお買い物に、週末は家族みんなでおでかけなど、利用シーンを選ばず使えるコンパクトなミニバンはやっぱり便利。そんな中から今回はホンダ フリードの助手席またはサイドリフトアップシート車をご紹介します。いずれもシートが車外へ回転&昇降し、車いすの人や足腰が弱ってきた人にやさしい車です。
ベースのフリード(2008年5月~)は、同社のインサイトよりも全長が短いながらも3列目シートがあり、両側スライドドアを備え、低床かつ全高が高いこともあって広々とした室内空間が人気のコンパクトミニバン。大人数でのドライブもでき、コンパクトなサイズで街乗りでの取り回しもラクラクです。このフリードに、車いすの人や足腰の弱った人にも便利な機能を装備したのが助手席またはサイドリフトアップシート車です。
助手席リフトアップシート車は7人乗りと3列目シートのない4人乗りがあります。またサイドリフトアップシート車は3列目シートのない5人乗りとなります。いずれもシートの回転&昇降は電動で操作できるほか、ラゲージに車いすを固定するネットと保護カバーが備わります。またサイドリフトアップシート車には4WD車もあります。車いすの人が使うなら、スライドドアゆえ車外にシートが出たときに、左右から介助しやすいサイドリフトアップシート車のほうが便利でしょう。
原稿執筆時点でカーセンサーnetを見ると、助手席リフトアップシート車が2台(いずれも7人乗り)、サイドリフトアップシート車は6台見つかりました。価格は約120万円からで、いずれも走行距離は5万km未満。フリードには車いすをそのまま乗せられる車いす仕様車もありますが、価格はそれよりも低めです。普段は杖で十分という方も、車いすに頼り切らないようにしているという方も、一度、検討されてみてはいかがでしょうか。
乗車定員/4名または7名(助手席リフトアップシート車)、4名(サイドリフトアップシート車)
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/430mm(助手席リフトアップシート車)、420mm(サイドリフトアップシート車)
シートの車外飛び出し量/1010mm(助手席リフトアップシート車)、945mm(サイドリフトアップシート車)
回転時足元スペース/315mm(助手席リフトアップシート車)、285mm(サイドリフトアップシート車)
Text/籠島康弘