【福祉車両購入ガイド】ホンダ N BOX+車いす仕様車
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2013/06/27
最近の軽自動車で人気なのがハイトワゴンタイプ。サイズが決められている軽自動車の枠いっぱいに広がる空間が人気の理由です。この広々空間を、車いすを利用したまま乗車できるスペースとした軽自動車はいくつかありますが、今回はその中からホンダのN BOX+の車いす仕様車を取り上げます。この車は福祉車両専用車としてではなく、日常の使い勝手をなるべくそのままにしようと工夫された、いわば福祉車両兼用車として開発されました。
ベースのN BOX+(2012年7月~)は、同社独自のセンタータンクレイアウトによって実現した広い空間を、様々なシーンで活用できるようにした軽自動車です。例えば自転車を乗せられるようにアルミ製のスロープを用意したり、ボードで後部空間を仕切って仮眠ベッドを作ったり……、オーナーのアイデア次第で様々な使い方ができます。このN BOX+の良さをそのままに、車いすを利用したまま乗れるのがN BOX+車いす仕様車というわけです。
まず電動ウインチを追加装備し、先述のアルミ製スロープを車いす用のスロープとして活用します。車内には車いすを利用したまま乗車できるよう専用に3点式シートベルトが用意されているほか、脱着式の手すりも備わります。一方、車いすを乗せないときは、スロープを折り畳んで床に収納することで、ラゲージを上下に分けたり、仮眠ベッドを作ったりなど標準仕様のN BOX+として使えます。
そもそもN BOX+は車いす仕様車を前提に作られているので、こうした機能を損なわずに使えるのです。これなら車いす乗車時は車いす仕様車として、それ以外は日常の買い物や自分の趣味のための車として活用できます。また、専用車として使いたい人のために2列目シートを最初から外したモデルも用意されています。
原稿執筆時点でカーセンサーnetを見ると4台見つかりました。うち1台は2列目シートのないモデルです。いずれも1000km未満ですから新車の香りがしそうです。車両本体価格は130万~150万円。まだデビューして約1年ですから、まだまだ中古車としてのおいしさはありませんが、気に入った中古車が見つかれば、諸費用の面で新車よりおトクということがあり得ます。ちなみにN BOX+には「車いす仕様車キット」というオプションが用意されているので(35万円前後)、まず普通のN BOX+を買って楽しみ、必要になったときにキットを購入して車いす仕様車にするという方法もあります。
乗車定員/4名
スロープ角度/13度(4WDは14度)
スロープの車外飛び出し長/1395m
スロープ幅/640m
開口部高/1290mm
Text/籠島康弘
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