家族みんなが乗れる大きなミニバンに憧れている方は多いだろう。値落ちが進んで選びやすくなった旧型の日産エルグランドを探している人も中にはいるかもしれない。その際、「そういえば最近、親が膝が痛いと言っていたな」というならば、この日産 エルグランド アンシャンテ セカンドシートタイプを選んではどうだろう。

旧型エルグランド(2002年5月~2010年7月)は迫力あるスタイルで高い人気を誇ったミニバン。旧々型よりもさらに全長や全幅を拡大しながらも、フロアも低くしゆとりある空間を実現している。インテリアも他車にはない未来的なデザインで、仕立ても同社の最上級ミニバンだけあり高級感がある。アンシャンテ セカンドシートタイプは、この広さやスライドドアを生かし、助手席側の2列目シートを回転&昇降できるようにした。そのため、足腰の弱い方でもをラクに乗り降りができる。

シートの回転や昇降の動作はセンターピラーに内蔵されたスイッチで行う。その際、不安定な姿勢を安定させるため、シート下に足置きステップが用意されている。シートは、車内ではほぼフルリクライニングできるほか、前後スライドも100mm可能。さらに、運転席側の2列目シートは回転対座することができるなどシートアレンジも多彩で、普通のエルグランドとしても十分に使える。

原稿執筆時点(2012年12月6日)でカーセンサーnetの掲載はわずか4台。価格は総額120万円~。中には走行距離1.1万kmで総額134.6万円(2004年式・修復歴なし)という車もあった。この広さや高級感は他にはあまりないだけに、根気強く探してみる価値はある。

乗車定員/7名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/460mm
シートの車外飛び出し量/785mm
回転時足元スペース/370mm
シートスライド量/100mm

Text/籠島康弘

エンジンは2.5Lと3.5Lがあり、2WDと4WDがある。ミッションはいずれも5AT。また全車左右独立型エアコン、スライドドアオートクロージャーなどの装備も充実

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シートがそのまま車いすとしても使える脱着シート仕様もある。購入を考えている人は、見つけたら即チェックしておこう

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