【福祉車両購入ガイド】スズキ ワゴンR 車いす移動車
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
タグ:
2012/10/04
多人数で移動するときに使える車が別にある場合、毎日のお買い物や家族の送り迎え用に軽自動車を選ぶのは燃費や税金面で経済的。そんな足車を兼ねて、このスズキワゴンR車いす移動車(09年1月~)なら、車いすが必要な家族の通院などにも使うことができる。
この車のベースとなっているのは4代目ワゴンR(08年9月~12年8月)。軽自動車の王様として人気が高く、広々とした室内空間や豊富な収納など使い勝手の良さが魅力の車だ。4代目は3代目よりもさらに室内長を105mmも拡大し、静粛性や乗り心地も向上している。
このベストセラー車に車いす移動車が用意された。リアシート付きと無しがあるが、リアシート付きの場合、車いすを載せないときは4名まで乗車することができる。車いすを乗せるときはリアシートを折り畳んで、リアバンパー部分に格納されているスロープを出し、車いすを押し入れる。
バックドアの開口部は高さ1385mm、幅710mm、室内高は1370mm。車いすの人を乗せるには十分な広さだ。また車いすの人用の3点式シートベルトと、乗車時に体を支えられる手すりが両サイドに用意されている。スロープの角度が9度と低いのも特徴で、女性でも楽に介助できるだろう。
ワゴンR車いす移動車はワングレードのみ。ノンターボ車の2WDで、ミッションは4ATとなる。主な装備はリアワイパーやCDプレーヤー、キーレスエントリー、電動格納式リモコンドアミラーなど。また夜でも車いすの固定がしやすいよう、天井と低い位置の2ヵ所にランプが装備されている。ベストセラー軽自動車がベースなだけに使い勝手が良く、何より経済的。車いすの人の通院にも使うけれど、普段はスーパーへのお買い物や子どもの送り迎えがメインという人にはピッタリではないだろうか。
乗車定員/4名
スロープ角度/9度
スロープ幅(内寸)/680mm
スロープ突出長/1025mm
スロープ耐荷重/200kg
Text/籠島康弘