【福祉車両購入ガイド】日産 セレナ アンシャンテシリーズ
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2012/09/20
親・子・孫の3世代で一緒にドライブするなら、やはり3列シートのミニバンが便利。なかでも5ナンバーサイズなら女性でも運転がしやすいからママもうれしいだろうし、助手席や2列目シートが回転&スライドダウンしてくれたら、きっと足腰が弱ってきたご両親も喜んでくれるはず!? そんな思いに応えてくれるのが日産セレナのアンシャンテシリーズだ。
5ナンバーサイズという扱いやすいサイズながら広々とした空間が人気で、2007年~2009年の3年間、年間販売台数のミニバントップを獲得した日産セレナ。その中で、運転席や助手席、2列目シートへの乗り降りがしやすい装備が施された福祉車両がアンシャンテシリーズだ。ちなみに、車いすごと乗れるモデルはチェアキャブシリーズと呼ばれる。
アンシャンテシリーズの中でも、今回は助手席または2列目シートが回転&スライドダウンして乗降を助ける「助手席スライドアップシート」仕様車と「セカンドスライドアップシート」仕様車に絞って説明する。
両車の違いは作動するシートが助手席か2列目かというだけ。いずれもリモコンかシートに内蔵されたスイッチを使ってシートを回転させ、車外へスライドダウンさせることで乗り降りをサポートする。足腰の弱った人にとって、普通のシートの車に乗り込むのは結構大変。こうしたシートはとても助かるだろう。
乗車定員は、助手席スライドアップシート仕様車が8人、セカンドスライドアップシート仕様車が7人となる。また、いずれも2WDと4WDがあり、さらに20RSと20Sというグレードがそれぞれ用意されていた。
なおセカンドスライドアップシート仕様車にはシートが脱着可能なタイプもある。外してそのまま車いすとして利用できるので、車いすを利用する人には便利だ。こちらのグレードは20Sのみで、2WDと4WDがある。
セレナのアンシャンテシリーズにはいくつか種類がある。いずれも3世代でお出かけするには十分な広さとスペースだが、家族構成や使用目的、さらにはグレードによる装備の違いなどを考慮し、ピッタリの1台を探してみよう。
助手席スライドアップシート仕様車
乗車定員/8名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/455mm(2WD)465mm(4WD)
シート下降時に車外へ出ている部分の長さ/ボディから1040mm
回転時足元スペース/400mm
セカンドスライドアップシート仕様車
乗車定員/7名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/450mm(2WD)460mm(4WD)
シート下降時に車外へ出ている部分の長さ/ボディから990mm
回転時足元スペース/320mm
Text/籠島康弘