【福祉車両ニュース】ダイハツが福祉車両の認定店制度を導入
カテゴリー: 福祉車両 ニュース&トピックス
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2013/12/26
ダイハツ工業株式会社は、12月17日、高齢者や車椅子の利用者が来店しやすい販売体制の強化方針として、福祉車両の認定店制度を導入することを発表しました。3年後には、全販売店の9割を認定店にすることを目標としています。もちろん将来的にはすべての販売店が認定店となることを目指しています。
認定店は「フレンドシップショップ」と呼ばれ、次の3点を満たす販売店となります。車椅子利用者優先駐車場や多目的トイレの設置など、バリアフリー店舗であること。車いす仕様車と昇降シート車を試せるよう展示車や試乗車を用意していること。福祉車両を取り巻く環境の整備を目的として設立された日本福祉車両協会が認定する資格「福祉車両取扱士」が1名以上いることです。「フレンドシップショップ」の一覧は、ダイハツのホームページで確認できます。
当面は介助士などの資格にはこだわらず、まずは福祉車両に詳しいスタッフを増やすことを優先し、将来的には全スタッフが福祉車両取扱士の有資格者になることを目指すとしています。
自動車メーカーで違いはありますが、自宅に一番近いディーラーには福祉車両の展示車両がなかったり、そもそもバリアフリー店舗ではなかったりするのが現状です。その点、このダイハツの取り組みは、福祉車両をもっと身近なものにしていく大きな一歩になるはずです。
ちなみにダイハツは、ムーヴ フロントシートリフトが福祉車両としては初めてとなる2013-2014 日本カー・オブ・ザ・イヤー 特別賞を獲得。12月12日には、新型タントのスローパー(車いす仕様車)とウェルカムシート(昇降シート車)を発売しました。どの車も、より機能を向上させつつコストを削減し、リーズナブルな価格設定を実現しています。販売店の体制だけでなく、車づくりにおいても高齢化社会を見据えた姿勢の強化がうかがえます。