格安インポート中古車=ボロいというの、もはや遠い過去の話になった
2008年後半、良質な中古車の爆安化が急速に進行し、ナイスなガイシャだって超身近に
まずはフタケタ万円に突入した人気モデルの状況から見てみよう!

ALFA 156 SPORTWAGON

アルファロメオ アルファ156スポーツワゴン(絶版)

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この美しさと官能性は別格!
長いルーフを武器に、今やセダンやクーペを凌ぐスタイリッシュなシルエットを誇るワゴンたちにあっても、アルファの美しさは際立っている。飽きることのないスタイリングとインパネのデザインは眺めているだけでも満足感が味わえるほど。加えてアルファ独特の繊細でスポーティなハンドリング&エンジンフィールが魅力。V6でも直4でも官能的な回り方を見せつけてくれるところもアルファらしい。他のワゴンたちとラゲージ能力などを比べる気にもならない、絶対的な存在だ。
専門店が贈るこの車の購入アドバイス
プロショップ「フラミンゴクオーレ」スタッフ 西村忠修さん
「値頃感があるため今、大いに売れてます。このツインスパークやV6も狙い目ですが、200万円台半ばで狙えるようになってきたGTAも要注目です。購入時の注意点は、タイミングベルトの交換履歴を必ず確認することと、ツインスパークの場合は「セレスピード」の不具合。必ず試乗を行い、各ギアへの変速に違和感がないかを確認してください。購入後は、何かあっても早めに対処すれば、大問題にはならないはずです」

PEUGEOT 206

プジョー 206(絶版)

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46%の大幅下落を記録した注目株
いいかげん「底値」かとも思われていたプジョー206だが、この1年で実は先のアルファ156スポーツワゴンに次ぐ約46%という大幅下落を記録。ならば超過走行車が大半かと思いきや、38万円ほどで狙える中古車の走行距離も4万km台が中心。まだまだ元気なお年頃だ。
「足回りの妙」を体感せよ
スペック面では平凡ながら、プジョーが長年煮詰め続けたソースともいえる足回りセッティングの妙で、軽快なフットワークを実現。実用性と個性を併せ持つパッケージも魅力だ。

M・BENZ A-Class

メルセデスベンツ Aクラス(旧型)

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高年式では最安の「ベンツマーク」
2002年式A160の相場がフタケタ万円に突入したのは2007年11月あたりだが、そこから約1年で値落ちはさらに進行した。この初代Aは品質感などの点で賛否両論あるが、58万円で2002年式のスリーポインテッドスターを手に入れられると考えれば、悪くない選択肢では?
「実用性」こそが実はM・ベンツの神髄
3.5mのコンパクトボディでミドルサルーン並みの衝突安全性を実現したメルセデスの意欲作。内装の質感は今一つながら、実用性や使い勝手は、やはりベンツと唸るものだ。

VW GOLF IV WAGON

フォルクスワーゲン ゴルフワゴン(旧型)

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人気のゴルフワゴンもついに45%ダウン!
2007年12月までは長らく100万円オーバーの相場をキープしてきた人気モデル、2001年式フォルクスワーゲンゴルフワゴンGLiも、景気失速の影響か、この1年でついに45%ダウンのフタケタ万円に。それでも走行距離はまだ4万km台のものも多い状況で、納得いく品質の一台を探せるはずだ。
本気で使い倒すには最適
基本設計の確かなゴルフIVをベースにリアエンドを延長。手頃なボディサイズに広大なラゲージスペースの組み合わせ。基本性能に優れたゴルフだけに本気で使えるワゴンだ。

VW POLO

フォルクスワーゲン ポロ(現行・前期型)

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現行前期ポロもフタケタが当然に
フォルクスワーゲンゴルフワゴン同様、ここ数年キープしていた「100万円オーバーの座」をこの1年で手放すことになったのが、2003年式のフォルクスワーゲンポロだ。2006年12月から2007年12月にかけてはわずか8%しか下がらなかったのだが(※本誌独自計算)、直近の1年で33%というまずまずの下落を見せた。
日本製小型車とはやはり別格
丸みを強めたボディはともすればキュートになりがちだが、質感の高さで国産コンパクトとは別格の仕上がり。1.4Lエンジンはトルク感がやや希薄だが、燃費性能の高さが嬉しい。

VW NEW BEETLE

フォルクスワーゲン ニュービートル(現行)

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走行距離短い物件が一気に手頃に!
こちらも同じく、2001年式に関しては2008年になってからのフタケタ万円突入組。1999年式は以前から安かったが、2001年式は2007年冬まで130万円付近のラインを維持していたのだ。68万円ほどで狙える2001年式の走行距離は、多めのものもあるが、2万~3万km台の物件も豊富。
ゴルフがベースだけに走りも確か
往年の名車をモチーフに、近代的にブラッシュアップしたスタイリング&インテリアが魅力。走りはゴルフがベースだけに確かなもの。2+2のクーペと考えれば、実用性も満足だ。

PEUGEOT 307SW

プジョー 307SW(絶版)

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約40%の相場下落でいきなり身近に
ギリギリではあるが、人気のフレンチ・ワゴンもフタケタ万円で狙える時代に。日本への導入初年度にあたる2002年式はさらに安いが、そちらはややタマ数不足。しかし2003年式であれば、100万円未満の範囲内でも比較検討できるだけの流通量が確保されている。
デザイン性と機能性の両立
そもそもユーティリティに優れるフランス車にあって、オシャレな5or7シーターワゴン。居住空間とスタイリングとのバランスは、国産ワゴンにはマネできないレベルにある。

ALFA ROMEO ALFA147

アルファロメオ アルファ147(現行)

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台数豊富で探しやすいのは2003年式!
超大幅下落というほどではないが、2007年12月から2008年12月にかけて約3割ダウンし、結果的にフタケタの仲間入りした2003年式ツインスパーク。導入初年度にあたる2001年式であれば58万円付近でも狙うことができるが、バランスが良く、そして探しやすいのは2003年式だ。
深く堪能するならMTで
伝統のアルファテイストをふんだんに盛り込んだホットハッチ。速さよりもフィールを重視したデザイン&チューンが魅力。この車の楽しさを味わうなら5MTに限る。

ALFA ROMEO ALFA156

アルファロメオ アルファ156(絶版)

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いわゆるフェイズIIIはまだ200万円超だが
車格は異なるもののアルファ147とほぼ同じ動きをしているのが、セダンのアルファ156。こちらは2002年式となるが、その2.0TSは07年12月まで年10%強のペースで緩やかに値落ちしていたのだが、この1年で147同様に約30%の下げを記録。走行距離は5万km前後が中心だ。
「美」も標準装備
セダンとて美しさや運転の楽しさを犠牲にしない、アルファらしい一台。官能的なフィールのエンジンと、しなやかなシャーシはドイツ車にはない魅力。繊細なデザインも秀逸。

VW GOLF IV GTI

フォルクスワーゲン ゴルフGTI(旧型)

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VI型登場を控え大きくダウン
こちらも同じくこの1年で約3割ダウンしたクチ。ゴルフⅥの登場が迫った今、IV型ともなるとフタケタにしないとなかなか動かない……ということなのだろう。1年古い01年式であれば75万円前後で狙うことも可能で、そちらのほうもまずまずのタマがそろっている。
チューニングの素材としても!
速さでも国産車に太刀打ちできるスポーツ・プレミアムハッチ。ノーマルは作りがよく、トルクが太いプレミアムハッチという印象だが、ターボだけに潜在能力は半端じゃない。

Report/編集部 Photo/大子香山

※この記事は、インポートカーセンサー2号(12/26発売号)の特集をWEB用に再構成したものです