トヨタ ▲日欧どちらのカローラツーリングがベースに起用されるかは未定だが、仮に国内向けを用いてGR化されたらこんな姿で登場するに違いない。リアフェンダーはGTワゴン専用に設計しなおされて拡幅される見通しだ

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

トヨタがGRカローラツーリング投入を検討? 究極のステーションワゴン

トヨタが「究極のステーションワゴン」としてGRカローラツーリングの投入を検討していることが発覚した。ただ、乗り越えなければいけないハードルもあるという。

カローラツーリングはヨーロッパと日本で生産、販売されているが同一の車ではないのだ。

ワゴン本来の実用性を重んじて開発されたヨーロッパ向けは、全長4650(国内向け4495)、全幅1790(同1745)、ホイールベースは2700(同2640)と車格、取り回し重視の日本仕様より大型化されている。

ちなみに2BOXハッチバックのカローラスポーツは日欧で共通のボディをまとっている。

トヨタ▲国内仕様より全長で約150mm、ホイールベースは60mm長い、欧州向けカローラツーリング。全幅も広い。写真は内外装に専用パーツが用いられる欧州向け「GRスポーツ」

日本仕様をベースとする場合はGRカローラと全幅やトレッドを合わせるための改修部位が増える。国内向けツーリングには専用のドアパネルが使われていることも問題だ。

一方でヨーロッパ向けがベースの場合、全幅とトレッドはハッチバックと同値なのでスムーズに行えそうかと思われるが、新たにプロペラシャフトを組み込む必要がある。

何しろヨーロッパ向けツーリングは2WDのみのラインナップだからだ。長いホイールベースも寸法違いのシャフトを用意する必要がある。

開発陣は「ニュル最速ワゴンをめざそう!」と鼻息も荒いようだが、どのような車に仕上がるのか気になるところだ。

※2024年10月25日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2026年以降
■全長×全幅×全高:4500×1850×1450(mm)
■搭載エンジン:1.6L 直3+ターボ
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、トヨタ