三菱 パジェロ ▲最近の三菱が打ち出しているソリッド感のある硬派なイメージを織り込んだ「次期パジェロスポーツ」を予想してみた。ダイナミックシールドは従来とは異なる印象に仕立てられるかもしれない。基本コンポ―ネントはトライトンから流用される見通しだ

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

いまだに根強い人気のパジェロ

三菱に黄金時代をもたらしたパジェロのブランドが国内で復活するとの報道が日本中を駆け巡った。ランクル一強の国産ヘビー級SUV市場に同車が再参入すれば、マーケットは間違いなく盛り上がるだろう。

現にディーラー経営陣を集めた決起大会で、パジェロの国内復活が告知されたとの報道もあった。いまだに車好きの記憶に残っていてファンも多いパジェロはどんな姿で帰ってくるのか。
 

三菱 パジェロ▲フレーム構造のシャシーと搭載エンジンが一新されたピックアップトラックのトライトン。12年ぶりの国内導入で順調な立ち上がりを見せている

新開発プラットフォームをトライトンに続いて採用?

新生パジェロがトライトンをベースに開発されることは容易に想像がつく。何しろトライトンのフレーム式シャシーは新たに開発されたコンポーネントで、1車種への採用で終わるはずもないだろう。

いま、三菱が推し進めている中期経営計画「チャレンジ2025」にも、新生パジェロのヒントが隠されている。

三菱 パジェロ▲中期経営計画「チャレンジ2025」では2023年度からの5年度に16車種の投入が告知されている。その中には発表済みのトライトン、さらには同車のBEV版も含まれている
三菱 パジェロ▲3列シートSUVとピックアップ派生SUVは2025年度のリリースが予定されている。エクスフォースへのHEVを追加、日産およびルノーからのOEM供給も25年度中に実現する見通しだ

この中で注目したいのはPPV(ピックアップパッセンジャービークル)、すなわちピックアップ派生車の存在だ。パジェロスポーツのことを指しているだろうことは説明するまでもないだろう。

また、新生パジェロとして国内ディーラーに告知された車は、次期パジェロスポーツではないか? と予想することもできる。ちなみに、現行モデルは2015年にデビューしてから9年が経過している。

パジェロ製造が閉鎖された国内で、フレーム構造の三菱車が再び生産される可能性は低い。三菱としてはトライトンと同じくPPVを輸入販売することでコアなクロカンファンを取り戻す作戦なのかもしれない。

※2024年4月25日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2026年以降
■全長×全幅×全高:4850×1850×1835(mm)
■搭載エンジン:2.4L 直4ディーゼル+ターボ
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、三菱自動車