トヨタ セリカ ▲開発中の次期セリカはエンジンをキャビン後方に置くミッドシップ方式が検討されている。しかも、駆動方式は4WDが採用されるという。ウインタースポーツ仕様を想定したイラストを描いてみた

セリカが復活!? トヨタイムズを活用して、既成事実化か

トヨタのスペシャリティクーペとして、1970年のリリースから2006年まで36年間にわたって国内外で販売されたセリカ。その名称が再び帰ってくる。

トヨタのPRサイトであるトヨタイムズに「復活の噂が飛び交うセリカってどんなクルマ?」との記事が掲載されているように、トヨタ自らセリカ復活を既成事実化しようとしている。
 

トヨタ セリカ▲トヨタ社内ではGRヤリスを使って先行開発が行われているという。エンジンがキャビン後方に移設され、車両挙動の確認など基本的なテストが実施されている模様だ。いずれ富士スピードウェイなど社外でもテスト走行が行われる可能性もある

GRヤリスで先行開発中

新型セリカについて調べれば調べるほど、その中身は過去のモデルとは大きく異なっていることが見えてきた。

かつてのセリカは初代から3代目までが後輪駆動、4代目以降は前輪駆動とそれをベースにした4WDに仕立てられたが、改めて登場するセリカはエンジンがキャビン後方に配置されたミッドシップ方式。しかも、後輪に加えて前輪も駆動する4WDが模索されているという。

コンポーネントはGRカローラから転用される。すなわち最高出力300ps程度を発揮する1.6L直3ターボがキャビン後方に搭載され、プロペラシャフトが前方に伸びて前輪を駆動。

大ざっぱに言えばGRカローラのユニットを前後逆に入れ替えた構成だ。
 

トヨタ セリカ▲それまでのFR方式からFFプラットフォーム採用車にかわった4代目。GT-FOURを名乗る4WDモデルが設定された。ユハ・カンクネンがドライバーを務めた他、90年にはカルロス・サインツが、ドライバーズタイトルを勝ち取った
トヨタ セリカ▲よりダイナミックなルックスを得た5代目GT-FOUR。ユハ・カンクネンとカルロス・サインツの活躍により、マニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトルの両方を獲得した

次期セリカ、アニバーサリーイヤーに登場か

セリカで思い出されるのはWRCラリーでの奮闘ぶりだ。フルタイム4WDの「GT-FOUR」は好成績を残し、ラリーのフィールドでトヨタの名を広く知らしめた。

近年はGRヤリスがラリーの場に投入されているが、セリカが復活した暁には再び激走する姿を見せてくれるかもしれない。

お伝えしてきた新生セリカは、GT-FOURデビューから40周年を迎えるアニバーサリーイヤーの2026年をメドに現れる公算が大きい。続報に乞うご期待。

※2024年1月19日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、トヨタ