三菱 デリカD:5 ▲一段と力強く武骨に進化すればこんな装いのデリカも夢じゃない! ダイナミックシールドは次期新型モデルにも踏襲されるだろう。前後ホイールハウスの存在感を向上させるためフェンダーに黒いガーニッシュを加えてみた

ロングライフなミニバン×SUV「デリカD:5」のフルモデルチェンジは?

ライバル車には存在しない、ディーゼルエンジンが大きな魅力として支持される三菱 デリカD:5はマーケットで独自のポジションを築いている。一方で、デビューから16年が経過しており次期新型モデルの登場を心待ちにしている人も多いはず。

高い走破性と大トルクが自慢のディーゼルエンジンで孤高を保っているものの、ロングライフ故にライバル車と比べて周回遅れにあることは紛れもない。

まだ、予想の域は出ないが次期デリカはどんな車に仕立てられるのか? 希望的観測も含めてご紹介していきたい。
 

三菱 デリカD:5▲新型トライトンに採用されている2.4Lディーゼルターボは次期デリカにも用いられるだろう。搭載時には電動化技術が組み合わされてハイブリッド化されるかも

次期モデルとなる新型デリカD:5は、新世代ユニットで電動化も?

パワートレインには、三菱が誇るディーゼルエンジンが継承されるだろう。

しかも嬉しいことに新世代ユニットに換装され、パフォーマンス、環境性能、静粛性など全方位で進化を遂げる公算が大きい。

次期モデルには新型トライトンと同じ2.4Lが新採用されて最高出力150ps/最大トルク43.8㎏-m程度を発揮か?

その性能を伝達する駆動系には、電子制御4WDシステムの改良版が起用されるだろう。街乗りで燃費向上に有益なFFモードからスタック時の脱出に役立つLOCKモードまで、ダイヤルひとつで制御を切り替えられる。
 

三菱 デリカD:5▲前後モーターとエンジンで構成されるプラグインハイブリッド機構。後輪モーターと制御ユニットが一体化されたとはいえ、それなりに空間を占拠するため、広いラゲージスペースが欠かせないミニバンへの起用はまだまだ難しそうだ

プラグインハイブリッドと広い荷室の両立は困難?

シャシーにはアウトランダーと共通のものが用いられるだろう。これは日産&ルノーアライアンスで開発されたもので徐々に採用車種が増えている。

もちろんデリカ特有の走破性を踏襲すべく、超高張力鋼板が採用されるなど剛性が高められるはずだ。

三菱の強みのひとつにプラグインハイブリッド技術が挙げられる。前後ツインモーターによって4WD化され、オフロードや雪上で機械式4WDに引けをとらない実力を誇ることはアウトランダーで証明済みだ。

ミニバンのデリカにも与えられたら強力なセールスポイントになりそうだが、フロア高の上昇を避けて広いラゲージスペースと両立させるのは困難かもしれない。

現にアウトランダーには3列シート7人乗りも存在しているが、最後列に大人が乗るのは難しい。ただし、この電動化技術を活用してHEVに仕立てられる可能性は十分にある。

次期デリカに会えるのは少なくとも数年先になりそうだが、ぜひ三菱にしか作れないミニバンに仕立ててほしいものだ。

三菱 デリカD:5▲現行デリカD:5は、モノコックながら高い剛性を確保するために環状骨格構造が用いられ、内装トリムのデザインにも反映されている。2019年に大規模マイナーチェンジが実施された

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2026年以降
■全長×全幅×全高:4850×1800×1875(mm)
■搭載エンジン:2.4L 直4ディーゼル+ターボ 他
  ※2023年11月17日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、三菱自動車