トヨタ 86 ▲GRMNではボンネットフードやルーフにカーボン素材が用いられて軽量化と重心の低下が図られると予想。フロントバンパーにはスポイラーが加わりそう

GR86に「GRMN」が追加?気になる動向は?

86とGRガレージの話題喚起を図るためのスペシャルな1台が準備されている。ずばり、GRMNだ。周知のとおりGRMNは、GRシリーズの最高峰モデルに与えられる称号だ。ただ、前途多難な様子も漏れ聞こえている。

問題はエンジン。GRスポーツと違ってGRMNはパワートレインにも手を入れることが前提になっているが、2.4Lボクサー4は伸び代が少なく、劇的な性能アップを望むことが難しそうなのだ。

かといって過給機を追加できるほどの空間もなく、パーツの軽量化やフリクション低減でスペックを追い求めるしかないようだ。

トヨタ社内ではスーパー耐久レースに使っている1.4L直3ターボを移植するアイデアも浮上しているが、同エンジンを搭載するにはバルクヘッドの改修は避けられない。だが、限定車のためそこまでのコストと工数がかけられないのが本音だろう。
 

トヨタ 86▲やんちゃなイメージも否めない大型ウイング。ポリカーボネート製ウインドウ、センター出しエグゾーストなどの専用アイテムが織り込まれて精悍な印象が演出される後ろ姿
トヨタ 86▲2015年に発表された先代86GRMNは、2Lボクサー4エンジンが19psチューンナップされ、クロスレシオMTが組み合わされた。税込み価格は648万円だった

開発中のGRMNは2025年頃にリリースか

GRMNは先代86でも限定販売された。エアロパーツが装着され、チューンナップされたエンジンや中空ドライブシャフトによって動的性能が高められた。

バックウインドウは樹脂製としては世界初の熱線デフォッガーが装着され、648万円という高価格だったにもかかわらず高倍率の申し込みがあった。

先代のGRMNと同じくポリカーボネート製ウインドウも装着が検討されているようだが、熱戦デフォッガーのプリントは簡単ではないという。

某サプライヤーが世界で初めて実装したものの、合格品として出荷できる歩留まりが悪すぎたため「二度と受けたくないようだ」との証言もある。

開発中の86GRMNは2025年頃にリリースされる公算が大きい。その前に、例えば東京オートサロンなどでプロトタイプがお披露目されて発売が告知されるだろう。

※2023年11月21日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年以降
■全長×全幅×全高:4310×1775×1300(mm)
■搭載エンジン:2.4L 水平対向4
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、トヨタ