【マンガ】シボレー コルベット(現行型)ってどんな車? 詳しく解説【人気車ゼミ】
2022/04/08
講師紹介
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。
重要ワード(マンガ内※)解説
フロントにエンジンを置き、後輪を駆動させる方式。加速時に駆動輪である後輪に荷重がかかるため、ハイパワー車に向いている。また、旋回(前輪)と駆動(後輪)が別のタイヤになるのでハンドリング性能に優れる。
ミッドシップエンジン・リアドライブの略で、エンジンが運転席の後方に配置される。重いエンジンが車体の中央付近にあるので、FR以上にハンドリング性能が高くなる。
FR車は大きなエンジンがフロントに縦置きされるため、必然的に前が長くなりキャビンは車体の後方に配置される。これはスポーツカーの王道スタイルとして昔から多くの人に支持されてきた。
コックピットはレーシングスタイルのステアリングホイールやドライバー側に向けられたモニター類、整然と並ぶ数々のスイッチ類に囲まれている。
コルベットは初代からV8 OHVエンジンを採用。OHVとはオーバー・ヘッド・バルブの略で、吸排気のためのバルブを燃焼室の上に配置したもの。エンジンをコンパクトにできるのが特徴。
MRレイアウトになったことで、フロントとリアの2ヵ所にトランクスペースが用意された。容量は前後合わせて約357L。コンバーチブルもルーフ格納時にトランクが犠牲にならない構造になっている。
SUVやハッチバックに比べるとスーパーカーは販売台数が少ないので、製造国のハンドル位置のまま(主に左ハンドル)で販売されるケースが多かった。しかし、オーストラリアや香港は左ハンドル車が禁止。右ハンドル車が出たことでグローバルに展開できるようになった。
先代まではFRだったので、運動性能に優れるMR方式のスーパーカーに挑むには限界があった。C8コルベットのMR化は大英断。2021年のル・マン24時間レースの市販スポーツカーベースクラスであるLMGTE PROで、フェラーリ 488に続きクラス2位入賞を果たした。