THE ORAL CIGARETTES

THE ORAL CIGARETTES × フォード マスタングコンバーチブル

現在発売中の雑誌版「カーセンサー12月号」では、BKW!!(番狂わせ)の精神でロックシーンに旋風を巻き起こしている、奈良県発の4人組ロックバンド『THE ORAL CIGARETTES』へのインタビュー記事を掲載しています。

今回は紙幅の関係で掲載できなかった写真やエピソードも加え、WEB用に再構成してお届け!

10月13日に新曲「MACHINEGUN」をリリースしたばかりですが、今回カーセンサーは、この新曲のジャケットやMVに登場している車、フォード マスタングコンバーチブルに勝手に注目! 制作裏話やメンバーそれぞれのカーライフエピソードを聞いてきました。
 

THE ORAL CIGARETTES

ロックバンド

THE ORAL CIGARETTES

じ・おーらる・しがれっつ/2010年に奈良県にて結成。(写真左より)あきらかにあきら(Ba/Cho)、山中拓也(Vo/Gt)、鈴木重伸(Gt)、中西雅哉(Dr)の4人からなる、人間の闇の部分に目を背けずに音と音楽を巧みに操る唯一無二のロックバンド。メンバーのキャラクターが映えるライブパフォーマンスを武器に、全国の野外フェスに軒並み出演。リリースした作品は常に記録を更新し、2020年4月リリースの5th AL「SUCK MY WORLD」は前作に続きオリコン初登場1位を獲得。BKW!!(番狂わせ)の精神でロックシーンに旋風を巻き起こしている。

新曲MVにマスタングが! その狙いや思いに迫る

――早速ですが、THE ORAL CIGARETTESのみなさんは、メンバー全員が車好きとだとお聞きしています。
山中 そうですね。でも一番好きなのはドラムのまさやん(中西)かな? なにせ自動車整備の専門学校卒ですから。
中西 国家二級整備士資格、持ってます(笑)。その昔はスバルのディーラーで2年間、メカニックとして働いてたんですよ。
あきら インディーズの頃はオンボロのバンでツアーを回ってましたが、やっぱりしょっちゅう壊れたりパンクしたりするんですよ。
でもウチのバンドにはまさやんがいるから(笑)何の問題もありませんでしたね。ちょっとした故障なんかは、その場でちゃちゃっと直してくれましたから。
中西 国家二級整備士ですから(笑)!

――今現在、みなさんがプライベートでお乗りの車はどんな感じですか?
中西 僕はドイツのSUV。小さめなドラムセットが乗るサイズの車が欲しかったんですよね。
あきら 僕はドイツのステーションワゴンですね。僕もとりあえず最低限、小さめなベースアンプは積めるサイズの車ががいいなと。
鈴木 で、僕はアメリカのクロカンですね。インディーズ時代に機材車の運転に慣れすぎちゃったせいか、背の高い車じゃないと不安なんですよ(笑)。たまにセダンとかに乗ると「着座位置、低っ!」って感じで怖いんです。
山中 シゲ(鈴木)はインディーズ時代、ずっと機材車の運転をしてくれてたよね。シゲが助手席とか後部座席にいた姿は思い出せないな。常に運転席にいた気がする。
鈴木 好きなんですよ、運転するという行為が。いわゆる普通の車でも、たとえオンボロのバンでも、とにかく運転そのものが楽しかったですよね。だから進んで運転席に座ってました。

――そして唯一、車を持っていない山中さんも、近々車を買いたいと思ってるそうですが?
山中 ですね。車種としてはミツオカのリョーガかガリューで悩んでます。

――リョーガかガリュー! それはなかなかレアなチョイスですね!
山中 クラシカルなデザインのモノが好きだというのと、人とカブるのが大嫌いなので、ミツオカのそのあたりの車だったらちょうどいいかな? と思ってるんです。でもトヨタのオリジンも気になるところですし、車選びは悩ましいものですね……。
 

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也
THE ORAL CIGARETTES 中西雅哉

――今回は新曲『MACHINEGUN』のジャケットやMVにも登場している「黒のフォード マスタング」と撮影させてもらいましたが、あらためてマスタングをご覧になってみていかがでしょうか?
山中 やっぱりカッコいいですよね。ミツオカのガリューとリョーガもいいんですが、コレを見ちゃうとちょっと心移りしちゃうな
中西 男のロマンって感じだよね。MVの撮影は夜間がメインで、しかも暗めの照明の下でやっていたのですが、明るい場所であらためて見ると、この艶やかさとワルな空気にグッときますね。
山中 僕、中学生の頃ヒップホップがめっちゃ好きだったんですけど、マスタングの「音は豪快だけどインテリアはラグジュアリー」という世界観が、金のブリンブリンのネックレス付けてるラッパーさんみたいで、ほんとカッコいいと思います。

――そもそも、MVにこの車を登場させたのはバンド側、つまりみなさんの意向ですか? それとも制作側からのアイデアだったのでしょうか?
山中 「こんな感じで」という全体の構想をまずはバンドから出したうえで、監督さんと打ち合わせをしました。そこでマフィアというストーリー性で行くことが決まり、「じゃあマフィアっぽい車を探してください」と言ったら、黒のマスタングが来ることになったんですよね。
鈴木 でも結果として正解だったよね。MVの世界観にすごく合ってると思う。

――「マフィア系のストーリーで」という構想はあったにせよ、そもそも「車を登場させる」という予定は最初からあったんでしょうか? つまり車ありきの世界観なのか、それとも、イメージした世界観を表現するために車が必要と考えたのか――という質問ですが。
山中 ……これは初めて言うことなんですが、最初は「走れメロス」の現代版をやろうって言ったんですよ。

――文豪・太宰治のアレですか!
山中 はい。新曲『MAHINEGUN』のテーマは「人と人との信頼関係」みたいなものがテーマなので、走れメロスにおける「信頼と裏切り」という人間の残酷な部分を、俺らが走ることで表現しようと考えたのですが――よく考えたら俺らが走るよりも、現代的な、アメリカナイズされた車を走らせる方がいいのでは? ということを監督さんと話し合いました。
中西 そうだね。そして、その結果として車を、具体的にはマスタングを登場させることにして話を作りはじめたんです。だから先ほどの質問に対する答えとしては、『MAHINEGUN』のMVに車を登場させる予定は「最初の超根本的な段階においては、なかった」とも言えますが、でも「最初から車ありきでMVを作った」とも言えるでしょうね。
あきら で、いろいろな音楽にチャレンジしてきた僕たちが「様々な経験を積んで磨きをかけ、ぶっとくなったたうえで、原点に立ち戻った曲」といえるのが今回の『MACHINEGUN』です!
鈴木 疾走感あふれるロックチューンになっているので、ぜひ車の中などで大きな音で聴いてもらえたなら嬉しいですね。
 

THE ORAL CIGARETTES あきらかにあきら
THE ORAL CIGARETTES 鈴木重伸

――了解です、ありがとうございました! ……というか、そういえば本日は車好きのみなさんに、もう1台見ていただきたい車を用意したんでした!
鈴木 お、ありがとうございます。これは……! 最新のレンジローバーじゃないですか!?

――はい。事前にお伺いしたアンケートの中の、「ぜひ乗ってみたい車」にご回答いただいたのが、こちらの車でした。実際にご覧になってみていかがですか?
中西 もうね、凄いというか「何がなんだかわからない!」と言いますか。だってこの車、シフトレバーすらないじゃないですか!

――これ、エンジンをかけるとシフトレバーがニョキッと出てくるんですよね。
山中 なるほどぉ……。でもまぁ超カッコいい車ですよね。ものすごい高級車ですから、憧れてはいるけど「自分には関係ないかな?」なんて思ってましたが、実際に目の前にすると、やっぱり欲しくなりますね。「……仕事、がんばろう」って気分になります(笑)。
中西 レンジローバーって「本当に余裕がある人」じゃないと買えないと思うんですよ。わかりやすく派手なプレミアムSUVは、お金があれば買えると思うんですが、レンジローバーみたいに「かなり落ち着いてるたたずまいなのに、実はめっちゃ高い」という車を買うのは、本当の意味での“余裕”がないと難しいでしょうね。
あきら でもヘッドレストは超絶フワフワで気持ちよかった。ものすごく寝られそうです(笑)。

――気持ちよく寝られそうなレンジローバーを、バンドの機材車にしてみますか?
中西 それは無理! もしもこれが機材車だったら、キズつけちゃわないかと気を使いすぎて、とてもじゃないけど仕事になりませんよ(笑)!
あきら、山中、鈴木 確かに(笑)!
 

THE ORAL CIGARETTES 鈴木重伸
文/伊達軍曹、写真/篠原晃一

- Information -

リリース情報
好評配信中
「MACHINEGUN」
※TVアニメ
「SCARLET NEXUS」第2クールオープニングテーマ
 

THE ORAL CIGARETTES 「MACHINEGUN」

ツアー情報
THE ORAL CIGARETTES Hall Tour 2022「SUCK MY WORLD」開催!
1月24日(月)奈良  なら100年会館
1月26日(水)大阪  大阪オリックス劇場
1月27日(木)大阪  大阪オリックス劇場
1月29日(土)岡山  岡山市民会館
2月05日(土)熊本  熊本市民会館シアーズホーム夢ホール
2月06日(日)福岡  福岡サンパレス
2月13日(日)香川  レグザムホール・大ホール
2月15日(火)兵庫  神戸国際会館 こくさいホール
2月17日(木)神奈川 神奈川県民ホール
2月25日(金)宮城  仙台サンプラザホール
2月27日(日)石川  金沢歌劇座
3月01日(火)愛知  名古屋国際会議場 センチュリーホール
3月02日(水)愛知  名古屋国際会議場 センチュリーホール
3月04日(金)広島  広島文化学園HBGホール
3月13日(日)北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
3月23日(水)東京  東京ガーデンシアター
3月24日(木)東京  東京ガーデンシアター

 


伊達軍曹

インタビュアー

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。