三菱 アウトランダーPHEV ▲彫りの深いマスクと立体感あるプラスラインによって、質の高いデザインが作り出されるだろう、次期アウトランダーPHEV。ブラックアウト仕上げのピラーが用いられて、フローティングルーフを創出

三菱がもつ技術の粋を結集

三菱が誇る電動化テクノロジーが惜しみなく搭載されている アウトランダーPHEVは、SUV市場で独自の地位を築いている。次期モデルはどんな車に仕立てられ、いつ登場するのか。

初代アウトランダーPHEVは、2013年に世界初のプラグインHVとしてリリースされた。

ベース車であるアウトランダーに、前後輪それぞれを駆動する電気モーターと、大容量バッテリーが搭載されて、電動4WDに仕立てられ、初期型のEV走行距離は60.2km(JC08モード)をマークした。
 

三菱 アウトランダーPHEV▲2013年に発表された後、改良が繰り返されて現在に至っているアウトランダーPHEV。最新モデルには、2.4Lエンジンやダイナミックシールドが与えられている

まだまだ世代交代は先なのか

現行アウトランダーPHEVは、2013年に登場した後、15年にマイナーチェンジ、2018年の手直しで内装だけにとどまらず、ボディ構造にもメスが入れられた。

裏を返せば、まだ世代交代は先になりそう、との予測が立つ。

次期モデルが登場するのはいつなのか? 2021年以降ではないかとスクープ班は考えている。

長いモデルライフを経て行われる、バトンタッチでシャシーが刷新される可能性が高く、日産ルノーとのアライアンスが生かされて、共同開発プラットフォームが用いられることも考えられる。

何しろ現在のシャシーは、三菱がダイムラー・クライスラーと提携していた時代に開発されたもので、2000年代半ばから使われていて、15年以上が経過。さらなる延命は難しいはずだ。

2017年 東京モーターショー トリプルモーター搭載車のスタディモデル▲2017年の東京モーターショーに参考出品された、トリプルモーター搭載車のスタディモデル

待望のトリプルモーターは先送りか

次期アウトランダーPHEVで期待したいのは、後輪モーターが2個に増やされ、左右輪が別々に制御されるデュアルモーターAYCだ。

舗装路だけでなく、例えば雪上といった滑りやすい路面での安定性にも貢献することは、想像に難くない。ただし、この機構の開発が遅れているとの噂もあり、次期アウトランダーの発表に間に合わないのではないかとの見方もある。

次期アウトランダーを予告するコンセプトカーが、2019年の東京モーターショーで見られたら、と淡い期待を抱いてしまうが、今秋のショーに関連するモデルが、出品される計画はなさそうだ。

アウトランダーの将来像が現れる日はもう少し先か。

トリプルモーターシステムの透視図▲トリプルモーターシステムの透視図。コーナリング時には、外側の車輪により多くのトルクが配分され、車体を旋回させる力を発揮。自由度の高い制御は電動系ならでは。次期アウトランダーへの搭載に期待したくなるが

※2019年10月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年以降
■全長×全幅×全高:4750×1820×1710(mm)
■搭載エンジン:2.4L 直4+モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、三菱自動車