▲大きな台形インテークが起用され、どことなくトヨタ風の顔つきにも見えるダイハツの新型SUV。ブラックアウト仕上げのAピラー、左右ヘッドライトを結ぶガーニッシュに注目 ▲大きな台形インテークが起用され、どことなくトヨタ風の顔つきにも見えるダイハツの新型SUV。ブラックアウト仕上げのAピラー、左右ヘッドライトを結ぶガーニッシュに注目

ISGを使ってハイブリッド実現へ

いよいよ2019年半ばから展開が始まるダイハツの新世代モデル。口火を切るのは、次期タントと登録車のSUVで、後者には懐かしい名称が使われる可能性も浮上している。

ダイハツ独自の設計思想、DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)がフル活用される新型車の第1弾は、次期タントであるとスクープ班はにらんでいる。

2019年秋のデビューが濃厚と見られていたが、意外に早く夏にも登場しそうとのうわさが浮上してきた。

これと並んで、Aセグメントの新型SUVが開発されているようだ。

スズキ イグニスをライバル視する、この車には1.2Lマイルドハイブリッド、1L直3ターボが搭載され、小気味よい走りがもたらされるに違いない。

前者には、ダイハツ未採用のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が用いられる可能性が大だ。
 

▲クオーターピラーにガーニッシュが配されて、バックウインドウを実寸よりも大きく見せ、ワイド感が演出されるリアビュー。左右ランプがつながる処理は、フロントと同じだ▲クオーターピラーにガーニッシュが配されて、バックウインドウを実寸よりも大きく見せ、ワイド感が演出されるリアビュー。左右ランプがつながる処理は、フロントと同じだ

懐かしい車名を再利用か

この新型SUVだが、ネーミング候補のひとつに、「ロッキー」が挙がっているという。この名称にピンときた人は40代より上かもしれない。

ロッキーは1990年から97年までダイハツが使っていた車名だからだ。

当時のロッキーは、3ドアショートのボディに1.6Lエンジンが搭載され、ボディ後ろ半分のパネルとガラスを取り外してセミオープンにできる構造だった。

センターデフも備えられた本格オフローダーの性格が色濃く打ち出されたが、残念ながら販売面で成功しなかった。

ダイハツが過去に使っていた名称を再び持ち出すことは珍しい。

フェローMAXを思い出させるMAXを2001年に再起用したことがあったくらいか。

なお、ここでお伝えしている新型SUVは、ダイハツだけでなくトヨタブランドでも兄弟車が販売される公算が大きい。

コスト回収、減価償却を考えると、ダイハツ単独での登録車開発は考えにくい。

実際、トヨタの販売力もあって、ブーンよりもパッソ、トールよりもタンク/ルーミーの方が売れているのだ。
 

▲1990年にリリースされた、本格クロスカントリーがロッキーだ。ボディは後ろ半分を取り外して、セミオープンにできる構造が特徴に挙げられたが、大きなレジントップは、置き場所に困りそうで現実的ではなかった▲1990年にリリースされた、本格クロスカントリーがロッキーだ。ボディは後ろ半分を取り外して、セミオープンにできる構造が特徴に挙げられたが、大きなレジントップは、置き場所に困りそうで現実的ではなかった

登場は2019年の東京モーターショー

新型SUVは、2019年秋の東京モーターショーで、次期タントとともにダイハツブースの目玉に据えられるだろう。

ショー閉幕後に正式発表される見通しだ。はたしてダイハツブースに市販予定車として、出展される際に掲げられるネーミングはロッキーなのか。いまから楽しみだ。

※2019年4月8日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2019年11月5日
■全長×全幅×全高:3850×1695×1600(mm)
■搭載エンジン:1.2L 直4+モーター 他
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ダイハツ