▲次期ハスラーは、現行モデルよりもプレスラインが増やされて、抑揚のあるデザインに変貌か。一方、愛嬌のある丸目ランプ、SUV風のテイストをもたらす高めの車高は受け継がれるだろう ▲次期ハスラーは、現行モデルよりもプレスラインが増やされて、抑揚のあるデザインに変貌か。一方、愛嬌のある丸目ランプ、SUV風のテイストをもたらす高めの車高は受け継がれるだろう

予想外の大ヒットを記録した現行モデル

早いもので、現行ハスラーが2013年末に登場してから、5年を迎えた。

いよいよ次期型の様子が見えてきた。

まったく知名度のない状態でスタートを切ったにも関わらず、発売初年の2014年に10万台を超える販売実績を記録したその人気ぶりには、スズキ自身も驚いたに違いない。

同車は現在も月販平均5000台を維持している。

広く支持されていることが理解できるだろう。

また、エクステリアのデザインが大きく変更されることなく、今日に至っている点も興味深い。

このことからも、いかにルックスが支持されているかがわかる。

▲2013年の東京モーターショーで事前披露された後に正式デビューし、2014年1月に販売開始された現行ハスラー。軽自動車界のクロスオーバーモデルとして、人気を集めている▲2013年の東京モーターショーで事前披露された後に正式デビューし、2014年1月に販売開始された現行ハスラー。軽自動車界のクロスオーバーモデルとして、人気を集めている

スズキの最新技術を惜しみなく投入

上記のような事情もあり、次期ハスラーはキープコンセプトで登場するだろう。

一見、目新しさにかけていて、物足りなさを覚える方もいるかもしれない。

だが、2代目ハスラーの本当の見どころは中身だ。

最大の注目点は、シャシーのアップデートだ。

2014年末デビューの現行アルトを皮切りに、幅広く展開されてきた軽量プラットフォーム、ハーテクトがようやく用いられる。

動力源では、マイルドハイブリッドの搭載にも注目したい。

モーターの増強とリチウムイオン電池の容量アップにより、エンジンに頼ることなく停車時からのクリープ走行が可能になる。

軽量ボディとマイルドハイブリッドの組み合わせにより、NAモデルは33.0km/L、ターボ車は28.0km/Lと、現行モデルと同等以上になるかもしれない。

2代目ハスラーは、2020年初頭にもリリースされるだろう。

それに先がけて、2019年秋の東京モーターショーに参考出品される公算が大きい。

ライバルも派生モデルでガチンコ勝負!

▲ハスラー対抗モデルとして、三菱が画策しているモデルが、次期eKワゴンに織り込まれるSUVテイストを与えた派生モデルだ▲ハスラー対抗モデルとして、三菱が画策しているモデルが、次期eKワゴンに織り込まれるSUVテイストを与えた派生モデルだ

三菱は、デリカD5の大幅改良に続き、2019年3月にeKワゴンを一新する計画だ。

次期eKワゴンには、クロスオーバー風味の派生モデルもラインナップされる予定だという。

かつてのeKアクティブを思わせる仕様で、おそらくハスラーを強く意識した装いで登場するに違いない。

ひょっとしたら上記の予想CGのように、兄貴分であるデリカを想起させるデザインで、差別化が図られるかもしれない。

3月に発表されるものの、万全の品質を確保するためにも、発売は4月以降にずれ込む見込みだ。

※2019年1月29日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2020年2月
■全長×全幅×全高:3395×1475×1670(mm)
■搭載エンジン:660cc 直3

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、スズキ