▲力強い印象を放つワイドフェンダーが継承され、全幅が1800mmを超える次期WRX。ようやくSTIにもFB型ボクサーエンジンが搭載される。トレッドも約30mm拡幅 ▲力強い印象を放つワイドフェンダーが継承され、全幅が1800mmを超える次期WRX。ようやくSTIにもFB型ボクサーエンジンが搭載される。トレッドも約30mm拡幅

STIには、365psの直噴ターボを採用

スバル商品群の中で最強のパフォーマンスを誇るWRXと、5月21日にもお伝えしたとおり、海外市場を視野に入れ開発が進む、レヴォーグの次期型をお知らせする。両車はスバルが存続するうえで、欠かせないモデルとなることは必須。スバリストならずとも気になるところだろう。


スバルグローバルプラットフォームを共有する両車には、ダウンサイジングターボが本格的に導入される。とくに注目が集まりそうなのは、2.4L ボクサー4直噴ターボで、最高出力は270psに達するともいわれている。トランスミッションには、引き続きチェーン式CVTが用いられる。

トップに君臨するWRX-STIにも、FB型エンジンがやっと与えられる。前述した2.4L版に専用チューンが施され、最高出力は365ps、最大トルクは45.0kgf・mを超えるとの見方もある。

もちろん、組み合わされるトランスミッションは6速MTだ。ちなみに、WRXはトレッドが30mmほど広げられ、これに伴って全幅は1800mmを超える。

かつてのレガシィワゴンが再来!?

レヴォーグは、270psの2.4L ボクサー4直噴ターボがフラッグシップに据えられる。その一方、量販モデルとして1.8L直噴ターボもラインナップされる。こちらは最高出力が180ps程度に設定されて、燃費と扱いやすさにも配慮し、バランスの取れたユニットに仕上がる。

現行モデルで人気を集めている、STIスポーツはモデルチェンジ後も設定され、輸入車など他銘柄からのユーザー誘引を担う。次期レヴォーグはホイールベースが延長され、キャビンが拡大される見通しだ。

これは同車を国内だけでなく、海外でも通用するワゴンに仕立てるもくろみがあるからだ。例えば、BMW 3シリーズや、メルセデス・ベンツ Cクラスの各ワゴンと比べても引けを取らない居住性を身につけることで、欧州での活路を見いだすことも検討されているようだ。

当然、装備アイテムにおいても輸入車と同等以上の内容を目指す。現行モデルには設定のない、電動ハッチゲート、後席シートヒーターはその一例として挙げられる。また、電子制御サスペンションの採用で、乗り心地の改善も図られるだろう。

輸入車オーナーもターゲットのSTIスポーツには、本革シートに代表される品格の高い内装パーツが与えられ、一段と高い商品力が備えられる。

開発チームの中では、EyeSightバージョン4の搭載も前提に置かれている。ただし、バージョン4の開発は暗礁に乗り上げているとの情報もあり、これが次期レヴォーグとWRXの開発の足を引っ張ることにならないか心配される。

▲次期レヴォーグはホイールベースが延長されて、キャビンが拡大。海外でも通用するサイズへと成長する。電動ハッチゲート、電子制御サスペンションといった新装備も▲次期レヴォーグはホイールベースが延長されて、キャビンが拡大。海外でも通用するサイズへと成長する。電動ハッチゲート、電子制御サスペンションといった新装備も

※2018年8月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期(WRX):2021年
■全長×全幅×全高:4640×1825×1465(mm)
■搭載エンジン:2.4L 水平対向4+ターボ

text&photo/マガジンX編集部