▲車は購入時にまとまったお金が必要になるため、ローンやクレジットを利用する人もボーナスを頭金に充てることを考える人が多くなります。そのためボーナス前は中古車相場が下がりやすくなります ▲車は購入時にまとまったお金が必要になるため、ローンやクレジットを利用する人もボーナスを頭金に充てることを考える人が多くなります。そのためボーナス前は中古車相場が下がりやすくなります

人があまり来ないときこそ、いいことがある!

2017年のゴールデンウイーク(GW)が終わりました。日本中が“民族大移動”状態で帰省先や観光地へと向かい、高速道路は大渋滞。まだ休みの疲れが取れていないという人も多いはず。

次の長期休暇は夏休み! 早くも夏のドライブ、旅行の予定を立てている人もいるでしょう。でも会社員の人はその前にボーナスという一大イベントが! きっとこのタイミングに合わせて車を買い替えようと思っている人もいるはず。でも買い替えるなら、ボーナス前、ちょうど今くらいの時期がオススメなんです。その理由を解き明かしましょう。

ボーナス前は中古車相場が下がっているモデルが多い

まとまったお金が手に入るので、ボーナス後は車の買い替えなど大きな買い物を考える人が増えるタイミングでもあります。すると需要が過多になり中古車相場は上昇傾向になる車種が出てきます。とくにファミリー需要の高いモデルやレジャー需要のあるモデルはボーナス時期に注目する人が増えるため、相場が上がりやすくなります。

逆に今は1年の中でボーナス前の閑散期にあたるため、中古車相場が比較的落ち着いている車種を見つけやすくなっています。少しでもお得に中古車を買いたいなら、今が狙い目ですよ!

ボーナス支給前に注目したいモデル5選

ここで夏のボーナス後に相場が上がる可能性があるため今のうちに探しておきたいモデルを紹介しましょう!

トヨタ アルファード(現行型)

▲現行型アルファードの新車は最低でも車両本体価格が319万7782円で、400万円以上するグレードがたくさんあります。新車は難しいのでボーナス時期に中古車を狙う人が増えるはず ▲現行型アルファードの新車は最低でも車両本体価格が319万7782円で、400万円以上するグレードがたくさんあります。新車は難しいのでボーナス時期に中古車を狙う人が増えるはず


キング・オブ・ミニバンとして不動の地位を築いたアルファード。人気モデルだけにボーナス後は強気の相場になることが予想されます。昨年も6月中旬から急激に平均価格が上昇しました。

登場から2年しか経っていないこともあり値段はかなり高く、ようやく車両本体価格300万円を切る中古車が出始めたところ。少しでも予算を抑えたい人は早めに動くのがオススメ。一つ前の世代になる2代目もボーナスシーズンに向けて相場の上昇が予想されますが、現行型ほどではないと思います。

日産 セレナ(4代目)

▲2Lクラスのミニバンの超定番モデルであるセレナ。支持層が広い分、ボーナス時期にはかなり注目を集めて相場が上がるはず ▲2Lクラスのミニバンの超定番モデルであるセレナ。支持層が広い分、ボーナス時期にはかなり注目を集めて相場が上がるはず


昨年のフルモデルチェンジで自動運転支援技術“プロパイロット”を搭載したセレナ。現行型はデモカーアップの中古車が出始めており、新車より少しでもお得な低走行の中古車を買いたい人はかなり狙い目です。

とはいえ人気のハイウェイスタープロパイロットエディションだとまだ車両本体価格が300万円を切るくらい。予算200万円前後でセレナを買おうと思ったら旧型がターゲットになります。セレナはファミリーはもちろんスポーツをやっている人からも支持されているのでボーナス時期に相場が上がる可能性大。予算を抑えたいなら早めに動くのが正解です。

マツダ CX-5(初代)

▲スカイアクティブ技術とクリーンディーゼルエンジンで大ヒットしたCX-5。中古車でもディーゼル需要が高く、ボーナス時期に値上がりする可能性大 ▲スカイアクティブ技術とクリーンディーゼルエンジンで大ヒットしたCX-5。中古車でもディーゼル需要が高く、ボーナス時期に値上がりする可能性大


4WD車は冬が近づく頃から中古車相場が一気に上昇します。わだちのある道でも最低地上高の高さを生かしてスムーズに走れるSUVはその傾向が顕著に現れます。逆に春から秋の観光シーズン前までの間は中古車相場が比較的落ち着いていますが、車種によってはボーナスシーズンに一度相場がポンと上がるケースがあります。

SUVは人気があるため、季節要因以外も相場に大きく関係してくるのですね。ボーナスタイミングはまさにその時。フルモデルチェンジしたばかりのCX-5を狙い目モデルと判断する人も多いと思うので、今のうちに探しておくのがいいでしょう。

スバル レヴォーグ(現行型)

▲1990年代~2000年代のステーションワゴンブームは去りましたが、今でもスバルのワゴンは根強い人気があります。水平対向エンジンとシンメトリカルAWDでスポーツ性が高められています ▲1990年代~2000年代のステーションワゴンブームは去りましたが、今でもスバルのワゴンは根強い人気があります。水平対向エンジンとシンメトリカルAWDでスポーツ性が高められています


レジャー用途の車といえばSUVやミニバンを思い浮かべる人が多いでしょう。でもステーションワゴンも根強いファンがついています。レガシィツーリングワゴンの流れをくむレヴォーグは昨年6月頃まで緩やかに相場が下がっていましたがボーナスシーズンに相場が上がり、その後年明けまで相場が下がりませんでした。もしかしたら今年も同じような動きになるかもしれません。

ステーションワゴンは全高が低いため、セダンやハッチバックと同じような視線で運転することができます。また全高制限のある立体駐車場でも止めることができるなど使い勝手に優れているのが魅力。間もなく初回車検を迎えるタイミングになり、年明けから10万円以上平均価格が下がっています。今が狙い目ですよ!

三菱 アウトランダーPHEV(現行型)

▲車からの給電で家電を動かすこともできるアウトランダーPHEVはアウトドアを楽しむ人から人気 ▲車からの給電で家電を動かすこともできるアウトランダーPHEVはアウトドアを楽しむ人から人気


i-MiEVで培ったEV技術を生かしたプラグインハイブリッドモデル。モーターのみで走れる距離が長く、また蓄えた電気を家電などに使うこともできる画期的なSUVとして大きな注目を集めました。2015年のマイナーチェンジで大きくデザインが変わったため前期型は値落ちが進み、車両本体価格200万円未満の中古車も出てきています。

人気のSUVでプラグインハイブリッドということもあり、ボーナスシーズンにはこの車を指名買いする人も出てくるはず。昨年も7月から急激に相場が上昇しています。欲しい人はお早めに!

上記5モデル以外にもこの時期にお得な中古車がたくさん!

新車と違い、同じ条件の車が2つとない中古車は可能な限り複数台を比べ、納得感を持って買うのがベスト。その意味では物件の動きが繁忙期より少なくなる5月はゆっくり比べられる絶好の買い時と言えます。

しかもお店のサービスも期待できる時期ですから、ここを逃す手はありません! 上で紹介した5モデル以外にも「これは!」と思える車が見つかるはずですよ!!

text/高橋 満(BRIDGE MAN)
photo/トヨタ、日産、マツダ、スバル、三菱