周りにばれず操る喜びを楽しむ! 見た目は普通のマニュアルトランスミッション車
2016/12/19

少数派となってしまった「普通のMT車」
マニュアルトランスミッションというとスポーツカーの代名詞という印象をお持ちの方も多いかと思います。確かに現行車のラインナップの中でマニュアルが用意される車種はスポーツカーがほとんど。しかし、中にはスポーツカー以外にもマニュアルが用意される車種も存在します。やはり自らクラッチを踏み、シフトノブを操作する行為は、どんな車種でも楽しいものですよね。
3ペダルマニュアルの話題となると、もはや2ペダルマニュアルの方が変速スピードは速いとか、今問題となっているペダルの踏み間違えの際のリスクが軽減されるなど、様々な意見が噴出するものですが、そういった難しい話は抜きにして「操る喜び」という部分にスポットを当てたいというのが今回の趣旨。特にスポーツカーは家族からの風当たりが……というような方にも安心な、現行モデルの非スポーツカーのマニュアル車をご紹介します!
トヨタ カローラアクシオ/カローラフィールダー
50年の歴史を誇る、元祖ベーシックカー

1966年に登場した初代モデルから、一貫してマニュアルモデルを用意しているのがカローラ。現行モデルは11代目となり、ハイブリッドモデルが追加されるなど時代の流れに沿って進化していますが、1500ccのガソリンモデルにマニュアルが引き続き用意されています。以前存在していたスポーツエンジンを搭載するグレードは現在ありませんが、先代モデルにはTRDが手掛けたターボモデル「カローラアクシオGT」が登場しています。
カローラのステーションワゴン版、カローラフィールダーにも同様にマニュアルモデルを用意。こちらは若者向けのラインナップとなっており、エアロパーツを纏ったグレードにもマニュアルが設定されています。また、働く車としておなじみのプロボックス/サクシードにはマニュアルの設定がなくなってしまったため、仕事で使うけどマニュアルに乗りたい人にもオススメしたい1台です。
ホンダ フィット
MTが用意されるのはRSだけじゃない!

ホンダのコンパクトカーとしてワイドバリエーションで展開しているのがフィット。1.3リッターと1.5リッターの2種類の排気量に加えハイブリッドモデルも設定されています。そんなフィットにはスポーツグレードとして「RS」が用意されているのはご存じのとおり。エアロパーツや専用足回りなどで武装し、6速マニュアル(CVTも有)と組み合わされるトップグレードですが、実はRS以外にもマニュアルが用意されているのです。
それは1.3リッターエンジンを搭載する「13G Fパッケージ」というグレード。ベーシックな13Gに快適装備をプラスしたお買い得なグレードですが、数ある1.3リッターエンジン搭載グレードの中で唯一これだけにマニュアルが用意されています。RSに比べると排気量が200ccダウン、ミッションも5速となりますが、キビキビと軽快に走る部分は不変。エアロパーツも装着されないため、人畜無害なコンパクトカーを装うことも可能です。また、車両価格もRSに比べ安価なため、差額で“RSキラー”を作るのも面白いかも?
ダイハツ ミラ
マニュアルミッションしか用意されない潔さ!

軽自動車は比較的マニュアルが用意される車種が多いですが、その中でも特異ともいえるのがダイハツ ミラ。なんとATの設定はなく、マニュアルのみのラインナップとなっているのです。元々ATの設定も存在していたミラですが、低燃費モデルとなるミライースが登場してからは、ユーザーの多くがミライースに流れてしまいATを買うならミライース、ということになったため、通常のミラはマニュアルのみになってしまったというのが真相。
デビューから10年目ということもあって市場には多くの中古車が存在しており、軽自動車レースのベース車両としても隠れた人気車となっているミラ。4ナンバーの商用モデルは専用の3ドアボディを採用しており、安価で購入できることからセカンドカーとしても人気となっています。
日産 NV200バネットバン
日産が送る、働く世界戦略車

それまでのOEM車から一転、自社で製造することになったのがNV200バネット。日本国内のみならず、欧州や北米、アジア圏でも販売される世界戦略車です。昔は働く車といえばマニュアル車というイメージでしたが、現在ではトラックですらATが普及している時代。そんななか、NV200バネットは5速MTが用意されているのです。
欧州ではキュビスター(ルノー カングーのOEM)の後継車種としても販売されていることから、走りのポテンシャルは欧州のユーザーも納得するレベル。走りが楽しい車であればきっと仕事も楽しくなること請け合い。海外が主戦場ということもあり、搭載されるエンジンが1.6リッターというのが税金面で玉にキズではありますが、そこに目をつぶっても魅力ある1台といえるでしょう。
マニュアル車というとスポーツ走行のイメージが強いかもしれませんが、法定速度内でもいかにうまくギアチェンジをするか、いかにスムーズに走らせるかを考えながら走るのはとても楽しいものです。あなたもぜひ、アナログな魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
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