おフランスのかぐわしい香り漂うクーペ407
おいしい中古車フリークのみなさんこんにちは。今回は久々に輸入車のクーペをご紹介します。登場しますはファッションの本場、おフランスよりやってきたネコ目のラテン車プジョー407。この車、登場からまだ2年たっていないというのに、かなり安いんです。

最安値の物件を見ると価格は308万円。新車時価格は569万円なので、250万円以上安い。その状態を見てさらにビックリ。年式は2007年式、走行距離は0.6万km(もちろん修復歴なし)と程度抜群なんです。おまけにナビなどのオプションも付いているので、去年新車で購入したオーナーさんは、諸費用を含めると600枚以上の諭吉さんを納めたはずです。そんな車がたったの1年で、もう半額。新車で買ったオーナーさんは泣いていることでしょう。

なぜここまで安いのか、それは知名度に大きくかかわりがあると思われます。輸入車のクーペと言われ、みなさんの頭に浮かぶのはどこのメーカーでしょう?フェラーリ、ポルシェ、M・ベンツ、BMW、いいとこアウディといったところではないでしょうか。車に詳しい人にも「プジョーにクーペってあったっけ?」と言われるかもしれません。そこで簡単にクーペ407をご紹介しますね。
プジョー クーペ407 フロントスタイル|おいしい中古車 プジョー クーペ407 走り(リア)|おいしい中古車
↑デザインはピニンファリーナではなく自社デザインとなったものの、流麗でエレガントなスタイリングは変わらずだ(左右)
登場したのは2006年7月。クーペの命ともいえるスタイリングは、ピニンファリーナが手がけ世界屈指のスタイルと謳われた406クーペから、このクーペ407では自社デザインへと変更になっています。ですが、近年のプジョーの定番とも言える鋭いネコ目のライトとシャープなボディなど、エレガントなスタイルは不変のものです。そしてネコ目とくればネコ足。もちろんクーペ407でもプジョー伝統のネコ足が健在です。

エンジンは可変バルブタイミング機構が付いた3LのV6を搭載。組み合わせるミッションはアイシン製の6AT。内装はシートやドアトリム、ダッシュボードに至るまでフルレザー化され、走りのクーペというよりは、エレガントなラグジュアリィクーペと言ったほうが近いかもしれません。

登場2年で新車時のほぼ半額という驚異的な“おいしさ”
さて、そのクーペ407。冒頭で紹介した最安値の物件に再び登場いただいて、価格の比較とまいりましょう。相手はクーペ407から遅れること2カ月、2006年9月に登場したBMW3シリーズクーペです。
プジョー クーペ407 インパネ|おいしい中古車 プジョー クーペ407 サイドスタイル|おいしい中古車 プジョー クーペ407 エンジン|おいしい中古車
↑ゴージャスでエレガントなクーペ407のインパネ(左) シンプルながらも美しいサイドスタイル(中) 可変バルブタイミング付きのエンジンは210psを発生(右)
クーペ407:ベースグレード+2007年式+走行0.6万km+修復歴なし=308万円(新車時価格:569万円)
3シリーズクーペ:320i+2007年式+走行0.6万km+修復歴なし=391.7万円(新車時価格:438万円)

年式や走行距離などの条件を揃えて比較すると、クーペ407の安さがより際立ちます。一番わかりやすいのは値落ち額。クーペ407の261万円に対し、3シリーズクーペはたったの46.3万円。新車価格の差も飛び越えて、もはやクーペ407のほうが圧倒的に安いのです。

何かの本で読んだのですが、今、若い女性の間ではプジョーに注目が集まっているそうです。この手の車を買うとしたら、女性の注目を集めたい=自分に注目させたい、なんていうちょっぴりヤマシイ気持ちがあったっていいじゃないですか。この車ならドンピシャです。しかも安く買えたなんて誰もわかりません。私自身も300万円あったらぜひ欲しい一台です。

Text/金子剛士

【プジョー クーペ407を探す】
【プジョー クーペ407の相場情報を見る】
【プジョー クーペ407のカタログを見る】