マニア心をくすぐる隠れた名ホットハッチ

コンパクトなサイズに高い走行性能をプラスしたホットハッチは、取り回しの良さと爽快な乗り味で国内でも一定の人気を獲得しています。国産車ではホンダシビックタイプRやスズキスイフトスポーツにトヨタヴィッツRS、輸入車ではVWゴルフ、ポロ、ルポのGTIやプジョー206RCなどが有名どころでしょう。そんなホットハッチのなかでも、先に挙げた車たちに勝るとも劣らない性能をもちながら、あまり名を知られていない存在がダイハツのブーンX4ではないでしょうか。

ブーンは、ダイハツとトヨタが共同で開発したコンパクトカーで、トヨタではパッソという名称で販売されています。『コンパクトなサイズに高い居住性を組み合わせました・・・』というごく普通のコンパクトカーなわけですが、2006年3月にラインナップされたX4は、そんな普通のコンパクトカーとは次元の違う走りの性能を有しています。
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ではどのように次元が違うのか?ホットハッチというカテゴリーに分類される車なので、それ相応の走行性能を有しているのは当たり前。ですが、このX4はあくまでもモータースポーツ参加用のベース車両という位置づけ。1Lに満たない936ccという小排気量エンジンにターボを組み合わせることで133psを獲得。パワーだけならスイフトスポーツよりも上、なのです。さらにそのエンジン性能を最大限に発揮するため、吸気する空気の温度を下げるインタークーラーウォータースプレーを採用しています。

駆動方式はFF車の多いホットハッチのなかで異色とも言える4WDで、その4輪に最適な駆動力を伝達するためクロスギアレシオの5MTを採用。さらに専用スポーツサスペンションにスタビライザー、LSDなど走りに徹した装備が盛りだくさんです。エクステリアもボンネットに開けられたエアスクープやフロント/リアの大型エアロバンパーを装備することで迫力ある外観を手に入れました。
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と、これだけ見ると快適装備が何もない!と不安になるかと思いますが、ハイグレードパッケージであれば問題ありません。実際に中古車として流通しているのもこのハイグレードパッケージ車です。パッケージの内容はキーレスエントリーやMOMO製の革巻きステアリング、オートエアコンといった一般的な装備が付いています。新車時価格は快適装備を廃したモータースポーツ参加用が184万円、ハイグレードパッケージが205万円という設定です。

今回即買いしたブーンX4の“X4”という名前を聞いてピンと来るかたはかなりのクルマ好き。もともと“X4”は1998年4月から1999年3月までの1年間、ストーリアX4として販売され、全日本ラリー選手権やダートトライアル選手権にも出場するなど、モータースポーツベース車両として走りにこだわるユーザーから人気を得ていました。 このブーンX4もそんなフィールドで活躍する一台です。

モータースポーツを楽しむことを前提として作られたブーンX4。その刺激的な走りを楽しみたい人は、下の検索窓に「ブーン X4」と入れて探してみてください。
 

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<カーセンサーnet編集部・フクダ>