世の中、格差社会といわれていて収入はどんどん差が開いている
クルマだってそう。最新のテクノロジー満載のクルマは高額になり
とても手の届かないモノになっているのだ。しかし、決してハイパワーじゃないし
ハイテクデバイスも満載されていないけど、センスの光るクルマは存在する
高級車にも決して負けないちょっと古くて、カワイイ、そして安い
“フルカワ”なクルマたちを3人の評論家が楽しみ方も一緒に教えてくれる
大好きなクルマならばまるで彼氏のように
お世話したくなっちゃうもの
by フリーライタースーザン史子さん
愛車バルケッタがフルカワのジャストミート

 フルカワと言えば、愛車のフィアットバルケッタはジャストミート。1996年式・3万5000kmを、3年半前に110万円で手に入れましたが、4万6000kmに突入した現在でも元気に走ってます。最新のクルマと乗り比べたら、そりゃ~ユルいですよ。ボディもゴムの抜けたパンツみたいだし。雨漏りで、室内パネルの裏にまで、バケツ一杯分ぐらい水が入り込んで、洗濯機みたいに、ジャバジャバ音を立てつつ運転してる時期もあったんです。今では、フロアの水抜き穴を開けた状態にしてるんで問題ないけど、駐車するときは、必ずシートにビニールを掛けてます。でも、この程度は、大好きな彼の鼻毛が伸びてるのと一緒。「っもう、しょうがないな~」って感じで、進んでカットしてあげちゃうみたいに、お世話したくなるってもんですよ。
  すでに完璧で、自分の入る余地なんてまったくないクルマだったら、何も自分がオーナーじゃなくてもいいんです。自分だから、我慢できちゃうなと思うのは、そのクルマに対しての愛が生まれてるってことなんですよぉ~。
  そういえば、先日、カーセンサーネットで、「うちの子が勝手に売られてる!」って思ったほど、まったく条件の同じクルマが、なんと48万円で売られていました。諸費用を入れても100万円でお釣りまで来ちゃいます。結構、お買い得でしょ?ま、その分、売るときゃタダみたいなもんなんだけど。

ビートなどの軽自動車のオープンに初々しさを感じる

 バルケッタと同じ小型の2シーターオープンと言えば、国産ならホンダビートや、スズキカプチーノもゼヒモノ。どちらも軽自動車で、バルケッタより早く世に出た先輩たちです。エンジン音も大きいし、風の巻き込みもハンパじゃない、雨漏りだって日常茶飯事でしょうけど、高速道路をアクセルベタ踏みで一生懸命走ってる姿を見ると、本当にカワイらしくて!軽自動車がオープンに変身するなんて、坊主頭だった少年が、初めて美容院で髪を切って、オシャレに目覚めたような初々しさが感じられません?そう、ハニカミ王子みたいな感じかな~。そんな、うーんと年下の彼に、「僕だけが知ってる、秘密の場所があるんだ!行ってみない?」なんて言われたら、熟女2歩手前のワタクシ、山ん中だろうが、海ん中だろうが、どこでもついていっちゃうわ~ん!って、すんごい妄想だわっ。
BEAT ホンダ ビート(1991~1996年)
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スーザン’sこれもイイ!
日産 パオ|格差社会には“フルカワ”中古車で立ち向かえ icon_popup.gifカタログを見る
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PAO 日産 パオ
クラシックテイストが逆に新鮮に映る
初代マーチをベースにしたコンパクトカー、パオやフィガロは、約20年という時を経ることで、なんちゃってクラシック風デザインに、キッチュな良さが加わり、今では新鮮味すら感じます。’70年代ポップがかかった、サイケな雑貨店のディスプレイにもピッタリ。パオには、旅のトランクみたいにワッペンを貼るとカワイイかも。
ダイハツ ネイキッド|格差社会には“フルカワ”中古車で立ち向かえ icon_popup.gifカタログを見る
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NAKED ダイハツ ネイキッド
武骨だけどプラモデルみたいでカワイイ
ダイハツのネイキッド、これも、なんちゃって軽クロカンなとこがいいんですよ!特にカーキ色とシルバーはグー!プラモデルみたいなスタイルにピッタリでしょ?「ファッションセンターしまむら」で見つけた、激安のカワイイ迷彩シャツを着て、女だてらに、自衛隊ごっこをしてみたいです。
Report/スーザン史子
※この記事は、カーセンサー関東版7号(3/19発)の特集をWEB用に再構成したものです