▲シャレード デトマソTURBO : 1984年デビュー。パンテーラを生んだイタリアのデ・トマソが買収したイノチェンティにダイハツがエンジンを供給していた縁で実現したスペシャルモデルです。車名は厳密に言うとイノチェンティ代表者であるアレッサンドロ・デ・トマソから取られたものですが、ぶっちゃけ他メーカーの名前です。それを車名に付けちゃうってすごいですよね。ちなみに会社は「デ・トマソ」ですが、シャレードは「デトマソ」と表記します ▲シャレード デトマソTURBO : 1984年デビュー。パンテーラを生んだイタリアのデ・トマソが買収したイノチェンティにダイハツがエンジンを供給していた縁で実現したスペシャルモデルです。車名は厳密に言うとイノチェンティ代表者であるアレッサンドロ・デ・トマソから取られたものですが、ぶっちゃけ他メーカーの名前です。それを車名に付けちゃうってすごいですよね。ちなみに会社は「デ・トマソ」ですが、シャレードは「デトマソ」と表記します

ダイハツの攻めは“いてまえ打線”?

スズキとともに軽自動車という日本独自の市場を大きくしてきたダイハツ。タント、ムーヴ、ミライースなど、現在でも軽自動車の“王道”とも言うべきモデルを数多く生産しています。「うちの車もダイハツ!」という人、たくさんいますよね。

ダイハツ工業は1907年に「発動機製造株式会社」として創立。現在ある国産量産車メーカーでは最も古い会社になります。車名が示すとおり、最初は内燃機関の製造を手掛けていました。ダイハツとは大発=大阪の発動機という意味なんです。

1930年12月にオート三輪「HA型」を発売し自動車事業に参入。以来、日本の産業や商売を支えるモデル、庶民に車のある暮らしの楽しさを伝えるモデルを数多く生み出してきました。

現在のラインナップを見るとトールワゴンやスーパーハイトワゴンなど、やや保守的なラインナップが多いと感じる人もいると思います(オープンカーのコペンや3バリエーションがあるキャストはかなり攻めていますが)。

一方でダイハツは他のメーカーが考えも付かないような、「そこに来たか!」と驚くモデルもたくさん発売したメーカーなんです。今回はダイハツの“変化球”的な名車を見ていきましょう!

▲コンパーノ : 1963年4月、ダイハツの乗用車第1号ととして登場。最初に出たのはライトバン、その2ヵ月後にはワゴンが登場します。さらに同じ年にベルリーナ(2ドアクーペ。後に4ドアも)を発表しますが、ダイハツの凄いのは、さらに4人乗りオープンモデルのスパイダーやピックアップトラックまで作っちゃったこと。できることはなんでもやるぜ! という“いてまえ打線”的な気迫を感じます ▲コンパーノ : 1963年4月、ダイハツの乗用車第1号ととして登場。最初に出たのはライトバン、その2ヵ月後にはワゴンが登場します。さらに同じ年にベルリーナ(2ドアクーペ。後に4ドアも)を発表しますが、ダイハツの凄いのは、さらに4人乗りオープンモデルのスパイダーやピックアップトラックまで作っちゃったこと。できることはなんでもやるぜ! という“いてまえ打線”的な気迫を感じます
▲フェローバギー : スズキがジムニーを発売した1970年。ダイハツは軽乗用車であるフェローの派生モデル(ベースはハイゼットピックアップ)としてフェローバギーを発売。ドアのない完全なバギースタイルでボディは強化プラスチック(FRP)製。フロントウインドウは可倒式という実用性を度外視した完全遊び仕様のモデルです ▲フェローバギー : スズキがジムニーを発売した1970年。ダイハツは軽乗用車であるフェローの派生モデル(ベースはハイゼットピックアップ)としてフェローバギーを発売。ドアのない完全なバギースタイルでボディは強化プラスチック(FRP)製。フロントウインドウは可倒式という実用性を度外視した完全遊び仕様のモデルです
▲ミゼットⅡ : ミゼットとは1950年代後半から60年代に一大ブームとなったダイハツのオート三輪。それを平成の時代に復活させたようなモデルが1996年にデビューした1人乗り軽トラックであるミゼットⅡです。発売時の新車価格は46万9000円~(税別)。これは当時のラインナップで日本一安い軽自動車でした ▲ミゼットⅡ : ミゼットとは1950年代後半から60年代に一大ブームとなったダイハツのオート三輪。それを平成の時代に復活させたようなモデルが1996年にデビューした1人乗り軽トラックであるミゼットⅡです。発売時の新車価格は46万9000円~(税別)。これは当時のラインナップで日本一安い軽自動車でした
▲ストーリア : 1998年にデビューしたオーソドックスなリッターカーですが、なんといっても宇宙人のような斬新なフロントマスクに多くの人が度肝を抜かれました。賛否両論あったスタイルですが、デザイン関連の仕事をする人からは高評価だったのを覚えています。このようなスタイルの車を世に送り出せたのも、ダイハツならでは! ▲ストーリア : 1998年にデビューしたオーソドックスなリッターカーですが、なんといっても宇宙人のような斬新なフロントマスクに多くの人が度肝を抜かれました。賛否両論あったスタイルですが、デザイン関連の仕事をする人からは高評価だったのを覚えています。このようなスタイルの車を世に送り出せたのも、ダイハツならでは!
▲ミラジーノ : ミラクラシックの後継モデルとして1999年に登場したミラジーノ。ミニライトの8本スポークホイールを履いたクラシックな外観のミニライトスペシャルは、軽自動車をお洒落に楽しく乗ろうという提案の成功例で、現在でもコアな人気を誇ります。見た目だけじゃなく走りもいいですよ! ▲ミラジーノ : ミラクラシックの後継モデルとして1999年に登場したミラジーノ。ミニライトの8本スポークホイールを履いたクラシックな外観のミニライトスペシャルは、軽自動車をお洒落に楽しく乗ろうという提案の成功例で、現在でもコアな人気を誇ります。見た目だけじゃなく走りもいいですよ!
▲ネイキッド : セミトールワゴンと呼ばれる立体駐車場に入れられるサイズのネイキッドは1999年デビュー。最大の特徴は外板を留めるビスを表側に付けたむき出しのスタイルにしたこと。ヘビーデューティさを表現したのはもちろん、ディーラーオプションで用意されたバンパーやグリルに簡単に交換できるという機能が備わっていました。考え方は現在のコペンに通じるものがありますね ▲ネイキッド : セミトールワゴンと呼ばれる立体駐車場に入れられるサイズのネイキッドは1999年デビュー。最大の特徴は外板を留めるビスを表側に付けたむき出しのスタイルにしたこと。ヘビーデューティさを表現したのはもちろん、ディーラーオプションで用意されたバンパーやグリルに簡単に交換できるという機能が備わっていました。考え方は現在のコペンに通じるものがありますね
▲YRV : 当時注目が集まり始めたトールワゴンタイプの小型ハッチバック。ダイハツはそこに走る楽しさを凝縮しました。それが2000年にデビューしたYRVです。ヨーロッパを意識した硬めの足回り、エンジンはリッター100馬力以上の出力を誇る1.3Lターボを搭載。最高出力は140馬力に達します。その性能はスポーツカーと肩を並べるほどでした ▲YRV : 当時注目が集まり始めたトールワゴンタイプの小型ハッチバック。ダイハツはそこに走る楽しさを凝縮しました。それが2000年にデビューしたYRVです。ヨーロッパを意識した硬めの足回り、エンジンはリッター100馬力以上の出力を誇る1.3Lターボを搭載。最高出力は140馬力に達します。その性能はスポーツカーと肩を並べるほどでした
▲ソニカ : 軽自動車といえば小さなボディで街中や裏路地をすいすい走るのが得意。一方で長距離ドライブや高速道路はどちらかというと苦手…。これが常識でした。ところが2006年6月に登場したソニカは軽自動車の“当たり前”をぶっ壊すことに挑戦。ロングドライブや高速走行をを快適に楽しめるGTカーという新ジャンルを開拓しました。発売終了となった現在でも評価が高いモデルです ▲ソニカ : 軽自動車といえば小さなボディで街中や裏路地をすいすい走るのが得意。一方で長距離ドライブや高速道路はどちらかというと苦手…。これが常識でした。ところが2006年6月に登場したソニカは軽自動車の“当たり前”をぶっ壊すことに挑戦。ロングドライブや高速走行をを快適に楽しめるGTカーという新ジャンルを開拓しました。発売終了となった現在でも評価が高いモデルです
▲タントエグゼ : 2009年に登場したタントエグゼは軽自動車にラグジュアリーさを持ち込んだ画期的なモデル。しかもそれをあえてファミリー色の強いスーパーハイトワゴンで挑戦してることに侠気を感じます。ベースは2代目タントですが、スライドドアを一般的なヒンジドアに変更するなど、気合たっぷりです! ▲タントエグゼ : 2009年に登場したタントエグゼは軽自動車にラグジュアリーさを持ち込んだ画期的なモデル。しかもそれをあえてファミリー色の強いスーパーハイトワゴンで挑戦してることに侠気を感じます。ベースは2代目タントですが、スライドドアを一般的なヒンジドアに変更するなど、気合たっぷりです!
text/高橋 満(BRIDGE MAN)
photo/ダイハツ工業株式会社