「円高+中古車」。輸入車好きにはいい時代になったものです!
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2014/06/26
完全に忘れていたが、そういえば昔は輸入車=高嶺の花だった
とある案件で英国ポンド/日本円のレート推移を調べていて驚いた。現在は1ポンド=約173円だが、1980年の平均レートは約526円。3倍以上ではないか。どうりで車業界の大先輩に話を聞くと「英国の元祖ミニには憧れたもんだが、当時は全然手が出なかったんだよ」というような話題がひんぱんに出てくるわけだ。
そう言われてみれば、昔は欧米の主要通貨は大変高かった。というか日本円が安かった。その結果、輸入車の値段はベラボーに高く、庶民にとっては完全に高嶺の花であった。
具体的に見てみると、1987年式M・ベンツ300Eの新車価格は780万円。大卒男子の初任給が14万8200円だった時代の780万円は、計算すると現在の約1040万円といったイメージだ。一部のお金持ちはさておき、普通人としてはそう簡単に手が出せる金額ではない。
しかし、今やメルセデスのEクラスも、当時の300E以上の性能を誇るE250アバンギャルドが673万7000円でしかない。しかもこれは、80年代には存在しなかった8%の消費税を含んだうえでの価格だ。
そう考えると、「外車」は本当に安くなった。もちろんインポーターの様々な企業努力によって価格が下がったという部分もあるだろうが、根本的には「円が強くなった」ということだ。昨今の経済政策により直近は円安傾向になっているが、それでも、1ドル=360円で海外旅行など夢のまた夢だった時代と比べれば超円高である。昔の輸入車好きから見れば、現代の輸入車好きは大変恵まれた時代を生きているのだ。
円高+中古車の発展で今や輸入車もトヨタ並みの価格に!
円が強くなったことにより、昔と比べればずいぶん買いやすくなった輸入車。だがそこに「中古車」という要素を加えて考えれば、輸入車はさらに買いやすい代物へと変わる。
リーマンショックの影響を脱した2010年以降、輸入車の登録台数はバブル期と似たようなペースで増加中。で、「新車が増えれば中古車も増える」というのが世の中のメカニズムであるため、現在の中古車市場では、80年代と比べて圧倒的多数の輸入車が流通している。しかも当時以上に業界内の各種競争は激化し、業界全体の透明化も進んだため、結果として「いいモノが安く買える」という状況になっているのだ。
もちろん、レアな人気モデルは市場原理によりいつだって高額だが、「フツーのモデル」の中古車であれば、かなりの好条件物件が、トヨタの新車を買うのと同程度の予算で買えてしまうのが2014年という時代だ。
例えば下記物件リンクは、メルセデス・ベンツ/BMW/アウディ/フォルクスワーゲン/ボルボ/アルファロメオ/プジョーという、筆者が勝手に認定する世界7大人気ブランドの中から「車格的に中級以上/3年落ち以内/走行2万km以内/ワンオーナー/禁煙車/修復歴なし/それでいて300万円以下」という厳しめの条件でセレクトしたものである。
そんな条件の人気物件でも、今やトヨタ並みの予算で十分イケるのだということがよくイメージできる検索結果ゆえ、ぜひご覧いただきたい。そしてもしも輸入車にご興味があるのなら、この時代背景に感謝しつつ、ぜひ輸入車生活への一歩を踏み出していただければ幸いである。
ということで、今回の私からのオススメは、ずばり「超好条件なのに300万円以下でイケてしまう人気モデル」だ!