今回のおいしい中古車は、重いボディのネガを払拭し、3.5L級の動力性能をもちながら、コンパクトカークラスの低燃費を実現したハイブリッドミニバン、トヨタ エスティマハイブリッドをご紹介します。

同車のキモともいえるハイブリッドシステムは、“ハイブリッド・シナジー・ドライブ”の考えのもとに開発された「THSⅡ」を採用。低燃費、低エミッション、優れた走行性能、そして高い静粛性を実現しています。

また、フロントモーターのトルクを増幅させるリダクション機構や、バッテリーからモーターへの供給電圧を高める可変電圧システム、バッテリー自体の高性能化などにより、クラスを超えたゆとりのある動力性能を備えています。

パワートレインは、2.4Lエンジン+CVT+4WDの1種類のみ。気になる燃費は、20.0km/L(10・15モード燃費)と、1.2~1.5Lクラスと変わらない数値を叩き出しています。さらに、深夜の帰宅時などに重宝する、モーターのみでの走行を可能にした“EVドライブモード”を備えるなど、ハイブリッドならではの装備も用意されています。

さて、そんな魅力満点のエスティマハイブリッドゆえ、今でも高値であることに変わりはありません。しかし、最近になりようやく相場が落ち着き、値ごろ感が出てきたのです。

これまでも走行10万kmオーバーの多走行車や、修復歴ありの中古車は150万円以下でも見られたのですが、これらの車はなかなか一般的とはいえませんでした。しかし、走行9.4万km+修復歴なしで139.8万円という中古車も登場してきたのです。燃費のいいミニバンをお探しなら、ぜひ候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

Text/金子剛士

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エクステリアは、フロントバンパーやグリル、エンブレム、ヘッドランプ、17インチアルミなどをハイブリッドの専用意匠とし、高級感と先進性を強調

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インパネ回りは、シルバー木目調の加飾や大型センターコンソールなどの採用で、上質感を演出しつつ、機能性も向上させている

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ハイブリッド化の影響を感じさせない車内はゆとりたっぷり。車内を広々使うスーパーリラックスモードにすれば、もれなくVIP気分が味わえる