第225回 ホンダ ステップワゴン(現行型) 【おいしい中古車】
2012/06/15
■充実した機能面と使い勝手が魅力の5ナンバーサイズミニバン
5ナンバーサイズの箱型ミニバンといえば、ホンダのステップワゴンや日産のセレナをイメージする方が多いでしょう。しかし、今年に入ってからの新車販売台数ランキングを見ると、毎月トップ10圏内のセレナに対し、ステップワゴンは常に10位以下。販売面では以前のようなヒットとはなっていないようです。となれば…もうおわかりですね。今回は中古車の値落ちが進むホンダのステップワゴンをご紹介します。4代目となる現行型のステップワゴンが登場したのは、2009年の10月。みんなの楽=“皆楽”をテーマに、ホンダお得意の低床・低重心パッケージをベースに、みんなが楽しくラクに移動できる車を目指して開発されました。
エクステリアデザインは、硬質な造形のフロントグリルと大型のヘッドライトに一体感をもたせ、ワイド感と存在感を印象付ける精悍な表情を演出している(左右)
ボディサイズは旧世代モデルに対して全長を50mm、全高を45mm拡大。前後方向のスペースやヘッドクリアランスがより広くなったことで、快適性はさらにアップしています。また、すべてのガラスエリアが拡大している点も、開放感アップに一役買っています。
ユーティリティにおいては、3列目シートが床下に格納できるようになったのも大きな魅力。これはリアフレームを大きく湾曲させるなど、リアフロアの構造を工夫したからこそ実現できた機能です。これによりシートをフラットに格納でき、ラゲージの使い勝手が高まっています。
搭載されるエンジンは、直4 2Lの1種類。そこに組み合わせられるミッションは、FFモデルがCVT、4WDは5ATとなっています。燃費はFFが14.2km/L、4WDが12.6km/L(ともに10・15モード燃費)。2Lエンジンとしては高い燃費性能をもっています。
その燃費をさらにアシストする機能が、その名もズバリ「エコアシスト機能」です。例えば、運転中にメーターリングの色がエコドライブ度によって変化する“コーチング機能”は、燃費によい運転方法をアシストしてくれます。
また、自分でエコランするのは苦手という人には“ECONモード”がオススメ。これはスイッチを押すだけで、エンジンやトランスミッションの制御を燃費優先にするもので、さらなる低燃費を手助けします。
インテリアは、運転のしやすさと使いやすさを追求。誰もが心地よく楽しく使える空間を実現している(左・中) エアロパーツなどを装備したスパーダも用意(右)
■登場から3年未満で、100万円近く安い中古車も登場
このように、中身が大幅に進化したステップワゴンですが、多少顔つきが大人しくなったからなのか、これまでのような大ヒットには至っていません。それもあってか、登場からまだ3年未満だというのに、100万円台前半の中古車がどんどん出てきています。例えば、最安値の2010年式2.0Gは、修復歴こそありますが、走行距離は4.3万km。それでいて119万円です。
修復歴が気になるという人でも、2.0G Lパッケージの修復歴なし+走行5.7万kmで128.8万円という中古車も存在します。同グレードの新車価格が225.7万円ですから、およそ100万円安くなっているわけです。見た目より中身を重視したい、燃費や使い勝手が大事という方に、ぜひオススメしたいミニバンです。
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第225回 ホンダ ステップワゴン(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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