“Zoom-Zoom”を味わえる7シーターミニバン

マツダのプレマシーといえば、世界中で販売されるマツダを代表するミニバンの一つです。1999年~2010年5月までの累計生産台数は83万台を数え、2010年7月に3代目へとさらなる進化を遂げました。そんな現行型プレマシーですが、登場からまだ1年ちょっとというのに、早くも半額以下の中古車が登場してきているのです。

3代目プレマシーのコンセプトは、「コンテンポラリー・スマート・チョイス~時代に合ったスマートな選択~」。家族や環境に優しく、あらゆるニーズに応えられるファミリーカーとして開発されました。
  • マツダ プレマシー 外観(フロント)|おいしい中古車
  • マツダ プレマシー 外観(リア)|おいしい中古車
モーターショーなどのコンセプトカーに採用されていた「NAGARE(流れ)」造形を用いたデザインを、量産車として初めて採用。斬新なスタイルを実現した(左右)
あらゆるニーズに応えるために、プレマシーが出した答えは「6+One」パッケージ。2列目シートが3人掛けにもキャプテンシートにもなる「カラクリ7thシート」を中央部に備え、状況に応じて7人乗りにもなる懐の深さをもっています。

キャプテンシートにした場合は、1~3列目までセンターウォークスルーが可能。車内での移動もスムーズになるなど、多彩なシートアレンジを実現しています。また、3ナンバーサイズでありながら、最小回転半径を5.3mに抑えるなど、扱いやすさも兼ね備えています。

そして忘れてはならないのが、20S、20Eに設定されたアイドリングストップ機構「i-stop」でしょう。アクセラ、ビアンテに続いて搭載された同機構は、2Lモデルでありながら、10・15モード燃費で16.0km/L(電動スライドドア装着車は15.0km/L)という低燃費を実現しています。

燃費性能に優れながらも、“Zoom-Zoom”な走りの楽しさがあるのもプレマシーの大きなポイント。アクセル、ブレーキ、ステアリングの操作感を統一し、走行時の車の動きや走行感覚の滑らかさを実現しています。パワートレインは、エンジンが2Lの直4、ミッションは5AT(4WD車はすべて4AT)となっています。
  • マツダ プレマシー インパネ|おいしい中古車
  • マツダ プレマシー インテリア|おいしい中古車
  • マツダ プレマシー カラクリ7thシート|おいしい中古車
インパネ回りはブラック×シルバーの組み合わせで、高級感とスポーティ感を演出(左) 2列目シートは、カラクリ7thシートの採用で、7人乗りを実現(中・右)

修復歴なし+走行距離1.3万kmの中古車が半額以下!

さて、まだマイナーチェンジすら行われていないプレマシーですが、登場から1年ちょっとというのに、早くも半額以下で売られている中古車が登場してきています。

例えば、i-stopを備えた20S。このモデルの新車価格は209.9万円なのですが、修復歴なし+走行距離1.3万kmの中古車が、108万円という価格で売られていたのです。これが修復歴のある車だったり、多走行車ならわかりますが、かなり程度の良さそうな車だけに驚きです。

正直言って、なぜこれほど安く売られているのか皆目見当もつきませんが、中古車は人気市場。人気がなければ、プレマシーのように良い車でも安くなってしまうのです。“しまう”と言いましたが、買う側にとってはこれほど魅力的なことはありません。走りもイケてるミニバンをお探しなら、間違いなく狙い目な一台だと思います。
Text/金子剛士