世界に真っ向勝負を挑んだ和製スーパーカー

今回のおいしい中古車が公開された今日はクリスマスイブなので、いつもとはちょっと違うお高めの車を紹介しようと思います。その車はスポーツカー好きなら誰しも一度は憧れたであろう日産の雄、GT-R(現行型)です。物理的な金額はまだ高いのですが、実はとっても狙い目な一台なんです。

近年のGT-Rといえば、R32/R33/R34になると思いますが、2007年12月に登場した現行型のGT-Rは、スカイラインの冠がとれたことからもわかるとおり、もはや別モンです。もっとも異なるのが、やはりパワーでしょう。R34までは自主規制の280馬力がマックスでしたが、現行GT-Rはそれを200馬力も上回る480馬力を絞り出します。
  • 日産 GT-R 外観(フロント)|おいしい中古車
  • 日産 GT-R 外観(リア)|おいしい中古車
エクステリアは、鍛え抜かれたアスリートのような美しさを、エッジの立ったキャラクターラインとソリッド感のあるなめらかな面で表現している(左右)
エンジンは直6からV6になり、排気量も2.6Lから3.8Lへと大幅にアップ。当然価格も大きくアップしているわけですが、その性能は2モデル分くらいすっ飛ばして進化している印象です。ちなみにミッションは、6MTから6速の2ペダルMTになっています。

これらGT-Rのスペックを見れば、バケモンであることは明らかです。となると、運転もさぞかし気を使わないと…などと不安になりそうなものですが、実はまったく心配いりません。なにせコンセプトが「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」なのです。

ボクも実際に運転したことがありますが、ホントとんでもない加速を披露してくれます。その俊足っぷりも驚異的ですが、スポーツカーとしての安定感もさすがの一言。それはある種麻薬的な要素を含んでいて、クセというか中毒になるほど魅力的です。なぜなら、いともカンタンに非日常の世界が味わえるんですから。そんな車が日本から生まれたことを心から誇りに思います。
  • 日産 GT-R インテリア|おいしい中古車
  • 日産 GT-R パドルシフト|おいしい中古車
  • 日産 GT-R メーター|おいしい中古車
スーパースポーツだが、運転席は黒を基調にしたシックな装い(左) パドルシフトを叩けば気分はF1レーサー(中) メーターは340km/hまで刻まれている(右)

修復歴なし&走行0.6万kmで半額のGT-Rも!

さて、現行型GT-Rが狙い目という話。実はもう500万円以下の中古車も登場していて、2008年式で修復歴なし、走行2.0万kmで498万円なんてGT-Rも出てきています。これなぞ新車時価格から見れば300万円近く安いわけです。

確かに物理的に高額であることは間違いありません。しかし、例えばR34のGT-Rで、上記の現行型と同じ修復歴なし走行2.0万kmの中古車を探すと、428万円もするんです。これがVスペックIIニュルなどならわかりますが、ベースグレードでこの値段なんです。

その差70万円。70万円高いだけで現行型でしかも同程度のGT-Rが手に入るとしたらどうでしょう? 断然オトクだと思いませんか? 現行GT-Rはまだまだ高いとお思いのみなさん、実は現行GT-Rこそ狙い目なんです。それなりの経済力がある方は、ぜひ狙ってみてください! 人生観が変わるような体験ができると思います。
Text/金子剛士