第154回 ホンダ インサイト(現行型) 【おいしい中古車】
2010/11/19
■先進技術満載のハイブリッド
現在エコカーの主流はハイブリッドモデル。有名なのはプリウスですが、ホンダの2代目インサイトが狙い目です。登場から2年未満という新しいモデルでありながら、早くも100万円以下の中古車が登場してきています。現行型(2代目)のインサイトが登場したのは2009年の2月。200万円を切るハイブリッドカーとして、大ヒットを飛ばしたことは記憶に新しいところです。燃費の良さはもちろんですが、ヒットの最大の要因ともいえるのが価格で、ベースグレード1.3Gの新車価格は、驚異的な189万円という安さでした。
デザインのコンセプトは「エアロアスリート」。燃料電池車FCXクラリティのデザインを踏襲し、空力性能を追求。鍛え抜かれた走りのカタチを実現した(左右)
この価格のインパクトは絶大で、インサイトの3カ月後に現行型のプリウスが登場したわけですが、205万円~という価格を打ち出したのも、このインサイトの価格設定があったからにほかなりません。ベースグレードが189万円という価格には、それほどの影響力があったのです。
ちなみにベースグレードの場合、あらゆる装備をオプション設定にして価格を抑えるという手もあるのですが、インサイトの場合は違います。たとえ廉価グレードであっても、オートエアコンやイモビライザーといった需要の高い装備はキッチリ標準となっています。
肝心のハイブリッドシステムは、ホンダ独自のIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を搭載。10・15モード燃費で30.0km/Lという数値を叩き出しているほか、エコアシストという3つの魅力的な機能も備えているのです。
まずECONモードは、スイッチ一つでエンジンの出力制御などを行い、燃費を向上させる機能です。コーチング機能はスピードメーターの背景色を変化させ、ドライバーがリアルタイムに燃料消費状況を確認できるもの。そしてティーチング機能は、ドライバーの燃費運転をリアルタイムに採点し、結果が表示されるもので、より低燃費な運転を習得しやすいシステムとなっています。
上下二分割のメーターは、必要な情報をスムーズに認識できる(左) 後席は男性でも快適に過ごせる空間を確保(中) ラゲージは間口が広く使いやすい(右)
■修復歴なし、走行2万kmの中古車が112万円!
これらの先進装備が標準で、かつ189万円という新車価格には驚くばかりですが、冒頭でお話したとおり、中古車ではすでに100万円以下の中古車も登場してきています。修復歴こそありますが、純正HDDナビを装備した走行1.9万kmの1.3Gが99万円です。修復歴がイヤだという人は、年式のわりに距離が延びていますが、走行7.9万kmで89万円のインサイトもあります。もう少し予算があればさらに完璧。112万円で、修なし走行2万kmというインサイトも存在しています。
エコカー補助金制度が終わり、現在新車販売は低迷中。その一方で注目を集めているのが、価格の安い中古車というわけです。補助金がないのなら、中古で安いハイブリッドカーを買う。そんな賢い買い方を考えているみなさん。まだまだ圧倒的に高いプリウスより、お買い得なインサイトのほうが断然狙い目ですよ!
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第154回 ホンダ インサイト(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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