手軽にガッチリ
マイカー生活を送ってみたくなる

新社会人は夏のボーナスを手にし、大学生は夏休みを利用したアルバイトに精を出している頃でしょうか。そんな社会人、大学生で車をもっていない人に、ぜひともオススメしたいのが50万円でも楽しい車選びです。個性豊かな車、たった50万円でもたくさん中古車市場には出回っているんです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。車がなくても生きてはいけますが、車があると豊かな人生になりますよ。


第10位はアルファロメオアルファ156(絶版)。コンパクトボディなのに小回りは利きませんし、FF独特なトルクステアが目立ちますし、絶対評価は決して高いものではありません。それでも、許せてしまう魅力があるんです。内外装におけるスポーティなデザインは唯一無比だし、セクシーさを融合させた雰囲気は脱帽モノです。うまく乗りこなせたときの達成感や満足感は156冥利に尽きます。個人的には大人っぽさを感じさせるV6エンジンがオススメ。


第9位はトヨタプロナード(絶版)。アメリカで生産される、アメリカ人が求める大型実用セダンです。車内は笑えるほど広く、走りにおいて大した特徴もありません。大柄ボディで、アメ車のような乗り味を満喫できます。トランクにはスーツケースが4つも搭載できるんです(笑)。これならミニバンでなくとも、アウトドアでも活躍することでしょう。ベンチコラム仕様なら大人6名乗車して、いろんな荷物をトランクに載せて…、皆でワイワイ楽しめます。


第8位はマツダロードスター(旧型)。ロードスターはどの世代も、日本が世界に誇れる2シーター・オープン・スポーツカーです。「人馬一体」というコンセプトは決してコピーライターが編み出した美辞麗句ではなく、ロードスターを的確に表現した言葉です。軽い車重、前後重量配分やパワー、あらゆる面でバランスの良さが際立っています。たった50万円でこのような車が味わえるなんて、幸せなことです。オープンという非日常、一度味わうとやみつきです。


第7位は日産プリメーラ(絶版)。今見ても、決して古臭くありません。これほど普遍性あるデザイン、国産車では珍しいかもしれません。今考えてみれば旧型や現行プリウスのようなフォルムを、いち早く採用していました。理由は、空力と高い居住性の両立でしょう。マルチリンクサスペンションや高剛性ボディにこだわり、余計なギミックを排除した基本に忠実な車でした。初めての車としてプリメーラを味わえば、“本物”を見る目が養われるかもしれません。


第6位はアウディA3(旧型)。アウディはこの頃から、プレミアム感を前面に打ち出すようになってきました。あらゆる面でキッチリカッチリさせ、精緻な雰囲気をアイデンティティとしたんでしょう。若干、硬さを感じさせる足回りですが、高速安定性をトコトン追求した真面目なコンパクトハッチバックです。個人的にはパワフルな1.8Tがオススメです。当時、S3というモンスターがラインナップされていましたが、控えめで速い1.8Tのほうが大人っぽさがあります。


Report / 古賀 貴司