扱いやすいミドルサイズSUV

日産のデュアリスといえば、車がトランスフォームするあのCM。インパクトも大きかったので、記憶に残っている方も多いと思います。デュアリスが登場したのは2007年5月のこと。つまり、まだ3年もたっていないのですが、程度の良さそうな物件が早くも半額以下で登場してきています。

欧州市場を意識して開発されたデュアリスは、コンパクトカーの取り回しの良さと、SUVの居住性をクロスオーバーさせたモデルで、広い車内空間を確保しながらも扱いやすいといった特徴をもっています。また、欧州市場をターゲットにしているため、「走る」「曲がる」「止まる」といった走りの基本性能をより高めたモデルでもあります。
  • 日産 デュアリス 外観(フロント)|おいしい中古車
  • 日産 デュアリス 外観(リア)|おいしい中古車
↑エクステリアは、どっしりした下半身と流麗な上半身が特徴。スポーティなフロントグリルは、欧州市場の日産SUVに通じるデザインを採用している(左右)
エンジンは直4の2Lの1種類で、ミッションもCVTのみ。このCVTがデキた子で、SUVはどうしても車重が重くなるため、一般的に燃費は不利なんですが、デュアリスは2WDモデルで14.2km/L、4WDモデルでも13.8km/L(どちらも10・15モード燃費)と、かなり優秀な数値を叩き出しています。

SUVでもう一つ気になるのは走破性。デュアリスの4WDシステムにはオールモード4×4システムが採用されています。これは2WDモード、AUTOモード、LOCKモードの3パターンに切り替えが可能で、状況に応じて多様な走行モードをチョイスすることができます。

走りの面においては、前述のCVTが6速MTモード付きなので、熱く走りたい時には、自らシフトチェンジしながら走ることも可能です。また、電動のパワーステアリングは、車速に応じて操舵力特性が変化する車速感応式で、低速時は軽く、高速時はダイレクト感と安心感のある操舵力を実現しています。
  • 日産 デュアリス インパネ|おいしい中古車
  • 日産 デュアリス シート|おいしい中古車
  • 日産 デュアリス ラゲージ|おいしい中古車
↑ブラックを基調にアルミ調パネルでスポーティ感を演出(左) ゆったりではないが、大人でも十分にくつろげるリアシート(中) ラゲージはゆとりたっぷり(右)

修なし、走行0.5万kmで半額以下!

さて、こんなデュアリスなんですが、なぜか中古車市場ではとてもおいしい価格で売られています。例えば、20G FOUR 4WD。このグレードの新車時価格は243.1万円なんですが、なんと104万円なんて物件もあるんです。

しかも驚くことに、修復歴はなしで、走行距離はたったの0.5万km。こんな程度の良さそうな物件が、半額以下とは驚くばかりです。まだ新車保証も残っているタイミングなのに…。

なぜこんなに安いのか。コンパクトでもなければ格別広くもないといった中途半端感が理由なのかはわかりませんが、実際に乗ってみると実はしっくりくるサイズだったりします。理由はどうあれ、メチャメチャ安いデュアリスは、今間違いなく狙い目ですよ!

Text/金子剛士