調査報告書 2009年10月
File No.028

トヨタ タタ・ナノ対抗2気筒800ccカー

※2010年3月11日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

トヨタ ナノ対抗小型車|ニューモデル速報
タタ ナノ|ニューモデル速報トヨタ エスティマ|ニューモデル速報

Photo/マガジンX編集部

予想発表時期2012年以降
●全長x全幅x全高:3150×1535×1600(mm)
●搭載エンジン:800cc直2

カタログ燃費30km/Lを目指す、超経済車

インドのタタモータースが開発したナノ(写真右上)をご存じだろうか。「10万ルピーカー(約28万円で買える車)」として世界に衝撃を与えた、軽自動車よりも小さいボディながら4人乗車が可能というスーパースモールビークルだ。

地元インドでは、いまや引っ張りだこの存在だ。上質でもなければ、贅沢でもない、スクーター+αのような乗り物だが、今後も経済成長が見込める地域で安さを武器に4輪車を売り出せばヒットにつながることを証明してみせた。

なんと、このナノに対抗する2気筒モデルをトヨタが開発開始したという。メカニカルレイアウトは、ナノ同様、車体後部にエンジンを搭載。当然、既存のトヨタ車には該当するプラットフォームがないため、シャーシ作りからスタートするという。エンジンも新開発となり、スペース効率を高めるために80度ほど寝かされた状態で積まれるようだ。

傾斜させたエンジンレイアウトといえば、初代エスティマ(写真右下)を思い浮かべるが、その時のノウハウが生かされる可能性はある。同時に燃費および環境性能も突き詰められており、小排気量エンジンでも優れた燃費となるように車体の軽量化にも専念。目標重量は軽自動車よりも軽い600kgに定められているとのこと。カタログ燃費の目標は30km/Lに設定。

排気量は、400ccから1Lまで様々な数値を検討したという。その結果、最も効率が良いのは800ccという結論にたどりついたようだ。燃費と排ガス性能を考慮し、アトキンソンサイクルとなる模様。ほかにもCVTの採用や、アイドリングストップシステムも検討されるなど、徹底した効率化が検討されている。市場には2012年以降に登場する予定。

以上