リーズナブルな価格でも始められる
上質なカーライフ

車は人々の変身願望を満たしてくれるだけでなく、ファッションアイテムとしてドライバーのこだわりを演出してくれる相棒でもあります。レアな車だったり、高級車にもかかわらずコストパフォーマーだったり、中古車市場には本当にたくさんの楽しい車が流通しているものです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。没個性時代の今こそ、個性的な車生活を始めてみませんか?

第5位はトヨタ セルシオ(絶版)。新車時価格を考えれば、旧型Sクラス同等の中古車相場というのは高値安定です。とはいえ100万円ちょっとで狙えるのですから、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。コンパクトカーの新車時価格程度なんですから、かなり身近な存在です。それでいて静粛性、快適な走りは絶版となった今でも現役レベル。おまけに国産車ならではの安いパーツ代、整備代は、長く乗る上で懐に優しいはずです。

第4位はフィアット クーペフィアット(絶版)。新車時価格だけで考えれば、高級車の部類には入らないかもしれません。しかし個性の塊であることと、走っている台数の少なさが高級車並みのオーラを放っています。独特な外装デザインは、BMWで一躍有名になったクリス・バングル氏が手がけたものです。内装のオーナメントはボディカラーと統一されていて、ユニークさと先進性を感じさせてくれます。そして、あり得ないほどのドッカンターボ、やみつきです。

第3位はアルファロメオ アルファGTV(絶版)。リアにかけて跳ね上がるようなボディラインは、インテリアのドアの内張りでも採用されているデザインコンセプト。細部にわたってデザインへのこだわりが感じられます。しかもスポーティーさと高級感をうまく両立させているから、100万円台で狙ってもゴージャス感が漂います。ギュンギュン回る4気筒エンジン、アルファロメオオリジナルの官能的V6エンジン、いずれも魅力たっぷり。小回りが利かないのは、ご愛嬌!

第2位はVW パサートワゴン(旧型)。質実剛健なミドルクラスワゴン、というイメージが先行しているかもしれません。しかし、この頃からVWは変わってきました。あらゆるモデルにスペシャルモデルをラインナップし始め、パサートワゴンにはW8エンジンを搭載したパワフルな高速クルーザーも用意されていました。本革や本木目パネルの使い方も上品で、どんな車か分からない人にも高級感が伝わる内装をしています。100万円台で買える今は、かなりのコストパフォーマー。

第1位はキャデラック コンコース(絶版)。古き良きアメリカの遺物と呼んでもいいでしょう。当時は、クラス最大級のボディサイズだったように思います。まるでラウンジを彷彿とさせるインテリア、必要にして十分なパワーを繰り出すエンジン、どこまでもフラットライドを追求した走りなど。アメリカ人が考える高級車の要素が詰まっていました。最近の車はグローバル戦略の名の下に"ボーダレス"化。その点、コンコースはアメ車の真髄を教えてくれます。

フォトコレクション

写真:第5位:トヨタ セルシオ(絶版)|なんでもベスト10

第5位:トヨタ セルシオ(絶版)

写真:第4位:フィアット クーペフィアット(絶版)|なんでもベスト10

第4位:フィアット クーペフィアット(絶版)

写真:第3位:アルファロメオ アルファGTV(絶版)|なんでもベスト10

第3位:アルファロメオ アルファGTV(絶版)

写真:第2位:VW パサートワゴン(旧型)|なんでもベスト10

第2位:VW パサートワゴン(旧型)

写真:第1位:キャデラック コンコース(絶版)|なんでもベスト10

第1位:キャデラック コンコース
(絶版)

Report / 古賀 貴司