ハイテク技術を満載したホンダのミドルサイズサルーン

減税の影響もあり、今年の新車販売はハイブリッドカーの話題で一色。確かに燃費のいいハイブリッドカーは、日本の技術の粋が集められたハイテクカーであり、エコの時代にピッタリの車です。しかし、ハイテクでエコな車はハイブリッドだけではありません。今回ご紹介する旧型インスパイアも、かなりのモノなのです。

2003年6月に登場した4代目インスパイアは、ホンダのミドルサイズセダン。新車時の車両本体価格は350万円で、3LのV6エンジンを搭載します。北米ではアコードとして販売されていました。先進技術に敏感な北米のユーザーをターゲットに据えている車だけに、ハイテク機能はてんこ盛りです。

まず燃費に大きく貢献する可変シリンダーシステムがあります。高速巡航時など、ハイパワーを必要としない状況ではV6エンジンの片バンクを休止し、3気筒となって燃費を抑えます(10.15モード燃費で11.6km/L)。さらに振動はアクティブコントロールエンジンマウントが、音はアクティブノイズコントロールが低減するという気の使いっぷり。燃費といえば、使用ガソリンも中級セダンにしては珍しく、財布に優しいレギュラーです。
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最上級グレードのアバンツァーレには、高速道路運転支援システム「HiDS」を標準装備。カメラが車線を認識し、電動パワステが適切なトルクを発生させてレーンキープをアシストする車線維持支援機能(LKAS)と、ミリ波レーダーが前走車との距離を測定し、車間を自動的に制御するクルーズコントロールが組み合わされ、限りなく自動運転に近い走行が味わえるのです。

さらに、前車との距離が急激に縮まると、追突の可能性を判断して自動的にブレーキ制御を行う追突軽減ブレーキ(CMS)も備えています。CMSが作動したり急ブレーキをかけたりすると、シートベルトを軽く引き込んで体感的に知らせ、運転手の居眠りを許さない「E-プリテンショーナー」も付属しています。

安全面ではこのほかに、ABSやトラクションコントロール、横滑りを抑制するVSA、6個のエアバッグなど充実の一言。快適装備も運転席8way(助手席4way)パワーシートやデュアルエアコン、後部電動サンシェード、8スピーカーのプレミアムサウンドシステム、そしてスマートカードキーなど、こちらも至れり尽くせりです。
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フォルムやインテリア、操舵感は、オーソドックスなセダンらしい仕上がり。トランスミッションも定番のマニュアルモード付き5ATです。トランクは4ドアセダンとしてはトップクラスの広さ。トランクスルー機構を採用しているため、リアシートを倒して長物を積み込むこともできます。

原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているインスパイア アバンツァーレの物件数は9台。最高値は178.5万円ですが、最安値はなんと49万円! 走行距離が9.7万kmとかなり走り込まれていますが、最新テクノロジーを満載している上、純正DVDナビやHIDランプ、ETC車載器を装着してこの価格は驚きです。

近年セダンの不人気が続いていますが、それ故に相場は安く、狙い目になっているのも事実です。これだけの先進装備が詰まったインスパイアなら、友達にも自慢できることでしょう。興味をもった方は下の検索窓に「インスパイア アバンツァーレ」と入力して、検索してみてください。

Text/渡瀬基樹