トヨタ クラウンアスリート VS 日産 フーガ PART3:積載性対決
2008/05/20
PART3 積載性対決
トヨタ クラウンアスリート
日産 フーガ
両車とも納得の積載量
トランク内の高さがあるフーガはより便利か
このクラスの国産セダンでは、積載性において昔から「大人4人がゴルフに行ける」という大前提がある。両車ともゴルフバッグ4つと4人分の荷物が積めるということはまず押さえておこう。恒例の段ボール積載テストではどちらも5個を飲み込んでもまだ余裕がある。ただ写真を見ると、フーガのほうは奥に積んだ段ボールの上端が見えていることに気づくはず。これはクラウンよりも開口部の高さが約9cm高くなっているからだ。「セダンで引っ越し」という人は滅多にいないと思うが、タテ方向の余裕は今回テストした段ボールよりもう少し大きな箱を積みたいときには効いてきそう。
さらにフーガには後席中央を前に倒すことにより長い物も積めるセンタースルー機能が付く。細長い物を積むシチュエーションが果たしてどの程度あるかは疑問だが、あって困る装備ではない。反対にクラウンがこの機能を付けなかったのは、荷室と居住スペースを完全に切り離すことで、よりコンフォートな雰囲気を狙ったのだろう。
トランク回りの機能も格段にアップしている
ところで一昔前までの国産セダンといえば、トランクはキーを挿して開けるか運転席わきにあるレバーを引っ張って開けるというのが普通だった。この場合、乗員がすべて降りてドアをロック、最後に荷物を降ろしてトランクを閉める・・・という時に誤ってキーをトランク内に置き忘れるなんてことも。すると完全なインロック状態になってしまい、JAFなどのお世話になるしかないという悲劇に・・・(実は筆者にも2度ほど経験がある)。しかし今回の2台にはリモコンキーを持っているだけでドアの解施錠ができる、いわゆるスマートキーが付いている。これなら車がどこにキーがあるかを認識してくれるので、上に書いたような事故は未然に防げるようになったのだ。
クラウン、フーガともにトランク内にキーがあってゲートを閉めようとすると警告をしてくれる。もちろんキーを挿したりわざわざ運転席まで回らなくても、リモコンキーを持っていればトランクを開けることができる。セダンがもっていた数少ない煩わしさもすっかり解消されたことはうれしい限りだ。
今回のまとめ
これも甲乙がつけがたいところだが、高さ方向への余裕をくみ取ってフーガの勝ちとしたい。多少強引に優劣をつけてみたが、どちらもこのクラスのセダンの使命であるゴルフバッグ4個積みはきっちり押さえているからご安心を。次回予告
高級セダンの人気装備を紹介しよう!
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今回のテスト車両
トヨタ クラウンアスリート | |
---|---|
テスト車両 | 3.5アスリート Gパッケージ(2WD) 567.0万円 |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 6AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4870×1795×1470 |
ホイールベース(mm) | 2850 |
車両重量(kg) | 1660 |
最小回転半径(m) | 5.2 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 3456 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
232(315)/6400 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
377(38.4)/3500 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク容量 | 71L |
10・15モード燃費 (km/L) |
10.0 |
タイヤサイズ | 225/45R18 |
日産 フーガ | |
---|---|
テスト車両 | 350GTタイプS(2WD) 468.3万円 |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4935×1805×1510 |
ホイールベース(mm) | 2900 |
車両重量(kg) | 1710 |
最小回転半径(m) | 5.6 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 3498 |
最高出力[kW (ps)/rpm] |
230(313)/6800 |
最大トルク[N・m (kg-m)/rpm] |
358(36.5)/4800 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク容量 | 80L |
10・15モード燃費 (km/L) |
9.3 |
タイヤサイズ | 245/40R19 |
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