ホンダ ストリーム VS マツダ プレマシー PART4:ミニバンとして優れているのは?
2008/07/03
PART4 ミニバンとして優れているのは?
ホンダ ストリーム
マツダ プレマシー
背高モデルとは一線を画し、走りを訴求する似たものミニバン
今回の対決には登場しなかったが、初代ストリームが現役時代、ストリームと1mmもボディサイズが違わないライバル車がトヨタから登場した。ウィッシュだった。やるなぁ・・・の思いとともに、日本のミニバン市場とは、かくも熾烈をきわめた戦いを強いられているのが実情。なりふり構わずともかく売ろう・・・の戦略。それは多分、現在も変わらない。
後にストリームはウィッシュから逃れるように現行型へ。他方でプレマシーは、初代のコンパクトな全長に3列シートを内包した欧州調ミニバンから、両側スライドドアを備えたドメスティックのど真ん中と言える姿に生まれ変わり、今に至っている。
ストリーム、プレマシーともに、2L&(ほぼ)5ナンバークラス。かといって背の高い容積(箱)型ミニバンとは一線を画す、スタイリッシュといえばスタイリッシュな姿。ミニバンながら走りも訴求・・・と、両車のユニークポイントは、相通じるものがある。
ストリームは「乗る」、プレマシーは「使う」を重視
では、どちらが良いか?という話である。今回のロケ&取材で再認識したのは、先代に比べてだいぶ人(クルマ)が丸くなったものの、ストリームは依然、クーペのようなミニバンだということ。乗り味が締まっているのはその象徴。とはいえ、スポーティであるだけにコーナリングは安定しているし、何といってもエンジンの活きの良さは格別だ。
プレマシーのほうはというと、コチラも走りの性能は決して低からず。というか、しっとり系の大人な乗り味を実現した上で、爽快感のある走りを実現している。ストリームがクーペならば、プレマシーはセダンライクなキャラクターの持ち主・・・そう理解するとわかりやすい。
ストリームは強いて言えば、よりパッセンジャー(乗客)カー寄り。低床フラットフロアの恩恵にあずかれる広々としたセカンドシートは、ミニバンらしい見晴らし感こそないが、広さの点でここに座った人に快適にすごしてもらえる。
片やプレマシーは、小型ミニバンとして機能が充実している。両側スライドドアやシートアレンジなど、使いやすさ前提の機能も満載だ。ストリームが「乗ること」がメインなら、プレマシーは「使うこと」を重視したクルマというべきだ。
今回のまとめ
タイプが微妙に違うので、用途、目的次第というところが大きい。が、今回はミニバンというくくりで実用性の高さを基準にし、プレマシーの勝ち、としておこう。次回予告
海外でも高い評価を受けるアテンザスポーツワゴンと
ワゴンの代名詞レガシィツーリングワゴンの比較テストだ!
海外でも高い評価を受けるアテンザスポーツワゴンと
ワゴンの代名詞レガシィツーリングワゴンの比較テストだ!
今回のテスト車両
ホンダ ストリーム | |
---|---|
テスト車両 | 2.0 RSZ 227.85万円 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4570×1695×1545 |
ホイールベース(mm) | 2740 |
車両重量(kg) | 1400 |
最小回転半径(m) | 5.5 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
110(150)/6200 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
190(19.4)/4200 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 55L |
10・15モード燃費 (km/L) |
14.6 |
タイヤサイズ | 205/55R17 |
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
ホンダ ストリーム VS マツダ プレマシー PART4:ミニバンとして優れているのは?/旬ネタ