Report/古賀 貴司

国産コンパクトカーの予算で狙えるおいしいヤツら

新車時からの値落ち率が高い車は、意外にたくさんあるもの。しかし新車時価格がそもそも高く、いくら安くなったとはいえ手が出せないものも多い。例えば4000万円近くしていたベントレーが、10年落ちで600万円と言われれば安く感じます。それでも600万円は・・・、おいそれとフツーの人が払える金額ではありません。ということで、新車の国産コンパクトカーを買うくらいの予算で、“おいしい”中古セダンを狙ってみました。気になる車はカタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はM・ベンツEクラス(旧型)。この辺はリーズナブルに楽しめる輸入車セダンの王道です。「W124」のコードネームで一部エンスーに愛されている旧々型に比べると人気はやや低めですが、その分“おいしい”です。「M・ベンツが激しくコストダウンした」と評されてきましたけど、100万円ちょっとで味わえる今なら気になりません。最近、軽快感ばかりが強調された味付けになりがちなミディアムセダンですが、旧型Eクラスなら重厚感が健在。

第9位はアウディA8(旧型)。新車時価格が高かった車は、総じて中古車市場ではリーズナブルになります。同年代のライバル欧州車に比べても、国産車に比べても相当安いです!A8の魅力はなんといっても世界で初めて量産車に採用した、オールアルミボディ。アウディの最上級モデルが、100万円ちょっとで味わえるなんてドイツ人が聞いたらビックリしますよ。最近、日本でのアウディブランドの認知度が高まってきていますから、この安さは今のうちかも。

第8位はBMW3シリーズ(旧型)。値落ち率で考えれば、そこまでお得な買い物とは言えないかもしれません。でも100万円ちょっとで当時のどこの自動車メーカーもがお手本に捉えるコンパクトスポーツセダンが手に入ると思うと、やっぱりおいしいです。排気量の小さいエンジンでも、キビキビとしたハンドリングがスポーティに感じさせてくれます。ただステアリングを動かすのではなく、ブレーキング操作で荷重移動をさせながら走れば、その素性の良さに惚れるでしょう。

第7位はジャガーXJシリーズ(旧型)。100万円ちょっとで買えて、これほどハッタリの効く車はありません。新車の販売が苦戦している現行モデルですが、「ジャガー」のブランドイメージはすこぶる良好です。不思議なほど女性ウケします。欧州のライバルに比べて“ギラギラ”していないようなのです。おそらく、成金っぽくないのでしょう。性能については賛否両論ありますが、あの独特なスタイル、個性豊かなインテリアが気に入れば買いでしょう。

第6位はプジョー406(絶版)。丸みを帯びたデザインが多い昨今、珍しいほど直線基調のデザインでまとめられた車です。あまり見かけることがなく(日本ではあまり売れなかった、ということでもありますけど…)、絶版となった今でも古いのか新しいのか分からないオーラを発しています。本しかも新車の軽自動車より安い!心を言えば、本国に設定されているMTモデルを狙いたいところですね。たまにそんな物件も出回っているので、気になる方は要チェックです。

続いての5位~1位は今週木曜日に公開です!

フォトコレクション

写真:第10位:M・ベンツEクラス

第10位:M・ベンツEクラス

写真:第9位:アウディA8

第9位:アウディA8

写真:第8位:BMW3シリーズ

第8位:BMW3シリーズ

写真:第7位:ジャガーXJシリーズ

第7位:ジャガーXJシリーズ

写真:第6位:プジョー406

第6位:プジョー406