Report / 古賀貴司

日本にいると名車だとは気づかない?

外国人が思い浮かべる日本といえばサムライ、芸者、富士山、家電製品、そして車なのは間違いありません。なかでもトヨタがGMの生産台数を抜いた、という点において今や「車」が日本のイメージナンバー1じゃないでしょうか。日本で何気なく過ごしていると気づきませんけど、国産車は凄いんです。というわけで、凄いヤツらを挙げてみました。気になる車は中古車物件やカタログをご覧ください。

第10位はダイハツタント(旧型)。「軽自動車」という規格が存在するのは、恐らく日本だけでしょう。法律で定められた小さなボディサイズと排気量660ccという枠のなかで、自動車メーカーは開発しています。タントはとにかく広くて、驚くほど視界がイイんです。この旧型で東京から韓国まで運転しましたけど、高速道路の制限速度内では十分な性能を有しているのにも驚きました。新型は登場したばかりとあって、まだ高値。狙うなら旧型でも不満はないでしょう。

第9位は日産GT-R。日本最高峰のスポーツカーと言っていいでしょう。中古車相場は新車時価格を若干上回っています。プレミアム価格ってヤツです。ちなみにアメリカでは1000万円オーバーで販売されているようです。順位が低いのは、値段が高いから。この値段で倍以上するポルシェターボの性能に勝る、という意味では凄いんですけどね。「官能的ではない」という指摘が一部にあるのも事実ですが、絶対的性能は世界が認めています。日本人として鼻が高いですね。

第8位はトヨタエスティマハイブリッド(旧型)。世界広しといえども、ハイブリッドカーのミニバンはトヨタのエスティマとアルファードくらいでしょう。なかでも初代エスティマハイブリッドはお値打ち感たっぷり。環境性能もさることながら電子レンジだって使えるコンセントを備えているって、とても車とは思えない実用っぷりです。キャンピングカーとしても、実はイイかもしれません。万が一の災害時には、避難所としても有効活用できると本気で思っています。

第7位はマツダアクセラスポーツ。日本での売れ行きは「大成功」とは言えないものの、ヨーロッパでは大人気。スタイリッシュなデザイン、キビキビした走り、経済性などが評価されたのでしょう。このセグメントには、VWゴルフやフォードフォーカス(ヨーロッパではゴルフに勝ると評判)をはじめとした競合車がひしめきあっています。そんななかで成功を収めたことに、アクセラスポーツを評価したいですね。日本での中古車相場は安いですし、間違いなく名車です。

第6位は日産マーチ。ヨーロッパでは「マイクラ」の名称で親しまれています。日産であることを知っているのか否かはわかりませんが、旧型からヨーロッパ全土で愛され続けているのは事実です。この手のコンパクトカーではトヨタヴィッツ、ホンダフィット、マツダデミオなどが激しい販売競争を繰り広げていますが、マーチの認知度は圧倒的。走りはどれも必要十分なんですが、抜きん出たデザイン性でマーチに軍配が上がるでしょう。しかも中古車市場には選択肢がいっぱい。

木曜日には第5位から第1位の発表です。

フォトコレクション

写真:第10位:ダイハツタント(旧型)

第10位:ダイハツタント(旧型)

写真:第8位:エスティマハイブリッド(旧型)

第8位:エスティマハイブリッド(旧型)

写真:第7位:マツダアクセラスポーツ

第7位:マツダアクセラスポーツ