Report / 古賀 貴司

意外とリーズナブルに実用的で個性派を狙える

ビジネスユースを考えた場合だったり、プライベートでの趣味を考えた場合だったり、車に求める実用性は様々あると思います。その実用性をおさえたうえで、さらに差別化を図ることで、より充実したカーライフが待ち受けていることでしょう。価格帯もリーズナブルなものばかり。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第5位はホンダフィット(旧型)。新型は旧型モデルのイメージをしっかり継承しながら、こまごまとリファインされた感じです。それはフルモデルチェンジというよりも、マイナーチェンジの延長線上にあるような雰囲気です。それほど旧型は画期的なコンパクトカーでした。ガソリンタンクをリアシート下に配置することで、かなりの室内高を確保することができています。シートアレンジも多彩ですし、1.5Lモデルは驚くほど元気に走ります。しかも最近は安い!

第4位はルノーカングー(現行)。キャビンの背丈を延ばし、独特なフォルムになっているカングー。たっぷりの荷物を積むことができます。事実、カメラマンで移動車にカングーを利用している人がたくさんいます。ヨーロッパではある意味“フツー"の商用車かもしれませんが、日本で見るとかなり個性的に感じられます。走っている台数が少ないからでしょうか?ビジネスにもプライベートにも、実用的だし個性が演出できます。しかも乗り味が独特で、一度味わうとやみつきに。

第3位はフィアットムルティプラ(絶版)。フィアットだから成し得た車だと思います。ムチャクチャな個性です。そこそこに広い車内は、前席3列のベンチシートを採用しています。MTだけの設定だったので、日本での人気はいまひとつでした。MTが運転できる人なら、これほどまでに個性的な実用車はいかがでしょう?プライベートでも、老若男女問わずウケます。会社経営者が乗っていても、営業車としても、ファミリィカーとしても、とにかく使えて話のネタにもなります。

第2位はプジョー1007(現行)。3ドアだけど、背が高いコンパクトカーの1007はかなりユニークな存在です。“カメレオンコンセプト"と名づけられたインテリアのカラーリング(様々な組み合わせが可能)は新車時にしか注文できませんが、そういうものが用意されていること自体、この車のユニークさを物語っています。リアは大人2人が余裕をもって座れますが、荷物スペースとして使うのもカッコ良いでしょう。両側電動スライドドアの開口部はやたら広く、荷物の積み下ろしに便利。

第1位はボルボV70(旧型)。最後は定番中の定番をオススメします。でも、ステーションワゴンだからオススメするのではありません。シートの出来はイイし、長距離ドライブを一度でも試すとその素晴らしさに満足感たっぷり。お金持ち風味ですが嫌味には感じられない“清潔感"が漂っているのは、不思議。高級ホテルの玄関にも似合うし、アウトドアにも似合う。ある意味オールマイティなプレミアム感って、素晴らしい要素だと思います。最近、安くなってきましたし。

フォトコレクション

写真:第5位:ホンダフィット(旧型)

第5位:ホンダフィット(旧型)

写真:第4位:ルノーカングー(現行)

第4位:ルノーカングー(現行)

写真:第3位:フィアットムルティプラ(絶版)

第3位:フィアットムルティプラ(絶版)

写真:第2位:プジョー1007(現行)

第2位:プジョー1007(現行)