ゴールデンウィークに間に合わせたいベスト10≪前編≫ 【なんでもベスト10】

ステーションワゴンの魅力は実用性と走り

連休といえば、長距離ドライブや里帰りのタイミングです。セダンでも、オープンカーでも、ミニバンでもいいのですが、あえてワゴンにこだわってみました。セダン同様のハンドリング性能をもちながら、荷室が広くなったことでグンと実用性が高まるという魅力の持ち主。何かとミニバンが注目される昨今ですが、いいワゴンって思いのほかたくさんあるものです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はM・ベンツCクラスワゴン(旧型)。コンパクトボディながらしっかり荷物が積めるばかりか、しっかりM・ベンツらしいのです。何がM・ベンツらしいかと言えば、いい意味でジトッとしたステアリング、ガッシリ利くブレーキ、そして快適だけどしっかりした足回りなどに感動すら覚えることでしょう。排気量の小さなモデルでも、コンプレッサー付きなら驚くほどキビキビ走ってくれます。最近は100万円台で探せるようになってきていますしね。

第9位はシトロエンエグザンティアブレーク(絶版)。本当はもっと順位の高いところでランクインさせたかったのですが、いかんせん中古車物件が少ないんです。シトロエン独特の思想で作られた足回りは、「まったり」とか「ねっとり」という形容詞がふさわしいでしょう。当初、違和感を覚えたとしても、その懐深い味わいにハマってしまうかもしれませんよ。最近では見かけなくなった直線的なデザインは、年代に左右されない普遍性があります。

第8位はマツダアテンザスポーツワゴン(旧型)。躍動感あふれるデザインは、日本車の浸透が薄いヨーロッパで受け入れられたほどです。BMW3シリーズがもつようなスポーティさを目指したと言われているだけあって、セオリー通りに走らせると思いのほか人馬一体感があります。プラスチックの安っぽい使い方だけはいただけませんが、インテリア自体はよくデザインされています。知る人ぞ知る名車な雰囲気があって、しかも行楽のお供にもってこいです。

第7位はホンダアコードワゴン(現行)。かつてのアコードワゴンブームはどこへ行ったのやら、といった感じです。従来のアコードワゴンに比べ、格段にグレードアップしたインテリア、使い勝手を重Lしたリアシートのワンモーションシートアレンジなどはもっと注目を浴びてもいいと思います。現行モデルながら、新車時価格の半額ほどで狙えるのも魅力です。2.4Lエンジンは長距離を走っても、ストレスを感じさせません。連休には大活躍してくれますよ。

第6位は三菱レグナム(絶版)。ちょっと古い車になってしまいますが、2.5LのV6ツインターボを搭載した「VR-4」は二度と登場することがないであろう過激さをもっています。“速い車は危ない"なんて言う人がいますが、スッと追い越しができたり車線変更ができないほうが危ないと思います。ワゴンとしての実用性も去ることながら、ちょっと珍しい車としてランキングに入れたのは否めません。家族を説得しやすいワゴンながら、実はスポーツカーなんです。

木曜日には第5位から第1位までを発表します。