Report / 古賀 貴司

ファッション感覚で楽しみながらつき合える

ルックスや雰囲気、そして乗り味にノスタルジーが感じられるものを選んでみました。なかには中古車相場が安値安定しているものも数多く見受けられます。リーズナブルに購入できて、ノスタルジックな雰囲気を満喫できる車たち。古着感覚で楽しむのも、カーライフの一つかもしれません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第5位はジャガーXJ(旧型)。そもそものデザインがクラシカルな雰囲気のためか、逆に、ライバルの欧州車に比べて古臭く見えません。この頃のXJはフォード傘下による品質管理が功を奏して、噂ほど壊れない車へと進化しました。ルックスもですが、走りの味つけがほかの欧州車とは明らかに違うところがノスタルジックに感じられることでしょう。どんな路面状況でもフラットな姿勢を保とうとセッティングされた足回りは、エレガントに走ることの醍醐味を教えてくれます。

第4位はミラジーノ(旧型)。なぜもっと早く登場しなかったのか、不思議なくらいです。ミラのハードウェアをベースに、クラシカルな雰囲気に仕上げられています。デザインを楽しみながら、軽自動車の利点を最大限に享受できます。低燃費ゆえに財布にも、地球にも優しいんです。そういえば同じダイハツのミゼットIIが登場したのも、この頃でした。ノスタルジックなデザインってアメリカではPTクルーザーあたりから流行りましたが、日本ではダイハツの取り組みが早かったです。

第3位はトヨタWiLL Vi(絶版)。“馬車をイメージした"というだけあってデザインはノスタルジックであると同時に、相当ユニークです。イイ意味で変わったデザインなので、時間がたっても新鮮さがあります。車に個性がないといわれる時代において、かなり貴重な存在とも言えるでしょう。ずっと乗り続ければ、将来的に価値が出るかもしれません。ベースは初代ヴィッツなので、維持することに心配はいりません。車なんて走ればイイ、という人にはオススメです。

第2位はスズキジムニー(旧型)。軽自動車規格なのに、本格的オフロードまで楽しめる凄い車です。現行モデルはさらにオフロード性能が高められていて、中古車相場を見ればその人気ぶりがうかがえます。ここであえて旧型をオススメするのは、中古車ならではの低価格の恩恵が受けられるからです。11年間も販売され続けた旧型は、ユーザーに媚びる要素が見受けられないハードコアな車です。そういう車が年々減り続けている昨今、手頃にノスタルジーに浸れるクロカンです。

第1位はランドローバーレンジローバー(旧型)。最近のSUVは、乗用車並みの走行性能でかっ飛ぶことができます。技術の進歩とともにショックアブソーバーの可変制御が発達したからでしょう。そうなってくると、ちょっと昔のSUV独特な走りが懐かしくなるものです。乗用車並みに走らせるためには、相応の荷重移動をドライバーがやらなければいけません。旧型レンジローバーは、超高級モデルながら中古車相場は安値安定。豪華なノスタルジックカーとして、オススメです。

フォトコレクション

写真:第5位:ジャガーXJ(旧型)|なんでもベスト10

第5位:ジャガーXJ(旧型)

写真:第4位:ダイハツミラジーノ(旧型)|なんでもベスト10

第4位:ダイハツミラジーノ(旧型)

写真:第3位:WiLL Vi(絶版)|なんでもベスト10

第3位:トヨタWiLL Vi(絶版)

写真:第2位:スズキジムニー(旧型)|なんでもベスト10

第2位:スズキジムニー(旧型)

写真:第1位:ランドローバーレンジローバー(旧型)|なんでもベスト10

第1位:ランドローバーレンジローバー(旧型)