Report / 古賀 貴司

退屈な毎日に刺激を与えてくれるカーライフ

車に乗るたびに、日常のつまらなさを忘れさせてくれそうな10台を選んでみました。なかには昔憧れた車もランクインしているかもしれません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。200万円という金額は高いですが、ドライバーに与えてくれる爽快感を考えれば安い買い物になるかもしれません。

第10位はBMW Z4(現行)。旧型にあたるZ3に比べ、格段に進化したZ4。スポーティなデザインもランクアップしていますが、ドライバーと車の一体感もかなり向上しています。オープンエアで走らせれば、まるでバイクに乗っているような開放感と一体感が味わえます。ゆっくり走ってもサマになる車ですから、街中でも晴れているかぎりはオープンで走ってほしいです。自分の思い出作りにもなるでしょうし、車好きの減少に歯止めがかかるかもしれません。

第9位はプジョー407(現行)。200万円で買える実用車ですが、到底そんな値段に見えないのが不思議です。そして“猫足"と評されるサスペンションを一度味わうと、その魅力にハマってしまうでしょう。硬いわけでもなければ、柔らかいわけでもない。しっとり、じっとり、そしてまったりしている雰囲気は、かなり個性的。ありきたりなデザインが多い実用車ですが、407のデザインはズバ抜けてアグレッシブな仕上がり。優越感とともに、気持ち良いドライブが楽しめそう。

第8位はアルファロメオ アルファ147GTA(現行)。サイボーグを思い起こさせる、ホットハッチです。コンパクトなボディながら大人5人が乗れて、スポーツカーなんです。フロントヘビーながら、よくできた足回りと電子制御システムがドライバーをしっかりサポート。今までのアルファロメオからは想像もつかないほど、ドイツ車っぽい生真面目さを感じます。高速道路の直線でアクセルを踏み込むと、心地良いV6サウンドが甲高く鳴り響きます。しかも速い!

第7位はフォード エクスプローラー(旧型)。SUVの魅力の一つは、高いところから見渡せる視野にあるでしょう。エクスプローラーをオススメするのは、その割安感とよくできたシャーシが魅力だからです。最近はモノコックボディのSUVが増えていますが、本当の悪路で酷使される本格SUVはラダーフレームの強靭さを捨てません。シャーシの進化はものすごく、高速道路でのズバッとした安定性はお見事。高い視野でグイグイ進むと、冒険心が掻き立てられます。

第6位はBMW M3(旧々型)。最近の小型スポーツカーに比べると排気量も小さいですし、スペックもまぁまぁ高性能といった評価にとどまるかもしれません。しかし、当時の車ではズバ抜けた運動性能の持ち主でした。軽い車重であることを考えれば、そこまでのスペックは必要なかったのでしょう。MTのシフトストロークは国産スポーツカーに比べると若干大きめですが、BMWの6気筒サウンドを満喫しながら走らせればそんな小さな不満は吹っ飛びます。この値段で味わえるのは幸せ!

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第9位:プジョー407(現行)|なんでもベスト10

第9位:プジョー407(現行)

写真:第8位:アルファロメオアルファ147GTA(現行)|なんでもベスト10

第8位:アルファロメオアルファ147GTA(現行)

写真:第7位:フォードエクスプローラー(旧型)|なんでもベスト10

第7位:フォードエクスプローラー(旧型)