意外と身近な存在で探せるユニークな選択肢

新車で高級車を買えるなら、それに越したことはありません。しかし、なかなかン百万円も、ン千万円も払えるものでもありません。その点、中古車で高級車を味わうのはリーズナブル。当時の最高水準の技術を用いた作りは、そうそう色褪せるものではありません。インテリアの作りも凝っていますし、車に対する世界観が変わるかもしれません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。かつての憧れが、今では身近な存在だったりします。

第5位はM・ベンツSクラス(旧型)。かつてのM・ベンツ最高級モデルです。今でも威風堂々とした姿は、色褪せた感じがしません。ひとたびステアリングを操作してみれば、そのしっとりとした感触に上質感を見出せることでしょう。走りはあくまでもゆったりと、フラットな姿勢を保とうとし、長距離での疲れなさに驚かされます。新車時価格に比べてもっともリーズナブルなのは、12気筒エンジンを積んだS600です。しかし維持費の高さだけは今でも“高級”車なのでご注意。

第4位はアルファロメオ アルファ166(現行)。安いのか高いのかわからない、というのが見た目の印象でしょう。あまりにユニークなヘッドライトやドアパネルの形は、「イタリアンデザイン」という言葉で片づけるほかありません。インテリアもスポーティで、どことなくセクシーな雰囲気が漂っています。粗探しをすればキリがありませんが、100万円台で買えることを考えれば、文句も出なくなります。新車時価格は600万円ほどで、BMWの5シリーズやM・ベンツのEクラスがライバル。

第3位はホンダレジェンド(旧型)。ホンダが誇る最高級モデルですが、一時期ほどの人気はないようです。現行モデルはデビューからまだ時間がたっておらず、高値安定している雰囲気があります。その点、旧型は安いです。モデルライフが8年と長かったこともあって、中古車相場は30万円から200万円と幅広いです。自分の予算に合わせて年式、コンディションで納得できるものを探せます。静粛性や意外にスポーティな走りに、ホンダのこだわりを感じるでしょう。

第2位はトヨタソアラ(絶版)。レクサスブランドでもSCとして販売されているソアラ。旧型セルシオの低速トルク重視のエンジンを積み、どこまでも優雅に走るオープンカーです。名目上は4人乗りですが、リアシートは緊急用と割り切るべきでしょう。新車時価格と比べれば中古車は約3分の1の価格で買えます。しかも販売台数が少ないからか、走っている姿はそんじょそこらの高級輸入車よりも少ないです。スポーティなルックスですが、あくまでも高級車ということを忘れずに。

第1位はトヨタセンチュリー(現行)。たとえレクサスブランドがあるとしても、日本が誇る最高級車と言っていいでしょう。ありとあらゆる部分が手作りで、クオリティコントロールの水準は世界最高峰。開発コストと販売台数を考えれば、絶対にトヨタは儲からないとさえ言われています。200万円台で買える物件は結構な距離を走っていますが、しっかりしたメンテナンスが施された法人車両が多いのも事実。記録簿にしっかりと履歴が残っているものを安く狙ってみれば?

フォトコレクション

写真:第5位:M・ベンツSクラス(旧型)|なんでもベスト10

第5位:M・ベンツSクラス(旧型)

写真:第4位:アルファロメオ166(現行)|なんでもベスト10

第4位:アルファロメオ アルファ166(現行)

写真:第3位:ホンダレジェンド(旧型)|なんでもベスト10

第3位:ホンダレジェンド(旧型)

写真:第2位:トヨタソアラ(絶版)|なんでもベスト10

第2位:トヨタソアラ(絶版)

写真:第1位:トヨタセンチュリー(現行)|なんでもベスト10

第1位:トヨタセンチュリー(現行)

Report / 古賀 貴司