ワクワク、ドキドキが止まらない。
どう楽しむかはアナタ次第!

車は移動手段ですが、せっかくなら優雅に、快適に、個性的に時間を過ごしたいものです。安くてそこそこのものが楽しめるデフレ時代において、良いものはイイと言える審美眼が欲しいものです。今回はどんな速度域でもドライバーがワクワクできるような車をピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。思いのほか安くなっている高嶺の花、狙うなら今のうちかもしれません!

第5位はトヨタクラウンエステート(絶版)。“いつかはクラウン"のキャッチコピーが与えられた日本の高級車、クラウンがベースのステーションワゴンです。エキサイティング、という響きから遠いように思われるクラウンエステートですが、なんとターボモデルまで用意されているんです。クラウンなのに、過激なターボモデルって面白くないですか? このクラスのステーションワゴンって、現行モデルでは欧州の高級ブランドしかありません。ギャップを毎日味わえる楽しさがあります。

第4位はホンダS2000(絶版)。最近、中古車相場は下げ止まった雰囲気があります。新車時価格は400万円弱、オープン2シーターでMTのみ、という硬派でやや高額な車でした。後継車の噂もありますが、その希少性からNSX同様に値上がりしそうな予感。オープンエアで走ればどんな速度域でもエキサイティングです。ステアリング操作に対してまったくの“時差”を感じさせることなく反応し、車全体が塊のようにさえ感じます。ずっとつき合える相棒になるでしょう。

第3位は日産スカイラインGT-R(絶版)。現行モデルにあたるGT-Rは、世界最速のコストパフォーマーと評されています。しかし、中古車相場は600万円以上と高値推移中。そんなGT-Rの血統に連なるR33、いいんじゃないでしょうか。100万円ほどで狙えますし、強烈なターボパワーを4WDで操る感覚は今でも新鮮です。不人気の理由には諸説あるようですが、車自体の性能に対する文句はあまり聞きません。お手頃に快速クーペをMTで楽しめて、大人4名乗車も苦じゃありません。

第2位はキャデラックドゥビル(絶版)。何がエキサイティングかというと、日常の喧騒を忘れさせてくれる優雅さと個性があるんです。もっと言ってしまえば、唯我独尊の世界。ゆったり、まったりしていて、ドバーっと高速道路を走れば嫌なことも吹っ飛んでしまいます。“癒し系"な車です。シートはアメリカ家具のようなしつらえで、ずっと座っていても疲れません。ちょっとフワフワな足回りも、慣れれば心地よく感じます。曲がった道はあまり得意ではないですが、それも許せます。

第1位はポルシェ911(旧型)。純粋な加速力でいえば国産ターボ車のほうが速いでしょうし、超高速クルージングではドイツ勢のセダンに劣る面もあると思います。それでも911の素晴らしさは至るところにあります。RRという物理的に不利な条件をもちながらも、荷重移動さえしっかりすれば目を見張るようなコーナリング性能を披露してくれます。ステアリングインフォメーション、ブレーキのタッチ、エンジンの回り方、どれを取っても文句がありません。精緻で官能的なんです。

フォトコレクション

写真:第5位:トヨタクラウンエステート(絶版)|なんでもベスト10

第5位:トヨタクラウンエステート(絶版)

写真:第4位:ホンダS2000(絶版)|なんでもベスト10

第4位:ホンダS2000(絶版)

写真:第3位:日産スカイラインGT−R(絶版)|なんでもベスト10

第3位:日産スカイラインGT−R(絶版)

写真:第2位:キャデラックドゥビル(絶版)|なんでもベスト10

第2位:キャデラックドゥビル(絶版)

写真:第1位:ポルシェ911(旧型)|なんでもベスト10

第1位:ポルシェ911(旧型)

Report / 古賀 貴司