カーセンサーEDGE 7月号▲今号は“ライトウェイトスポーツカー”を特集。肥大化の一途をたどる現代の車たちの中で、軽さと俊敏さを武器に存在感を強めている、乗って楽しいライトウェイトスポーツカーたちを取り上げます

スポーツカーの究極キーワードは「ライトウェイト」

エンジンの電動化により、車のハイパワー&高効率の進歩は目覚ましいものがあるます。スポーツカーともなればいまや500psオーバーは当たり前。1000psを超えるモデルも登場しています。ただその一方で車重の増加、そして大型化も著しく、まさしく時代はヘビー級が主役と言ってもいいでしょう。

そんな中、軽さを、俊敏さを武器に存在感を見せる車があります。それが、“ライトウェイトマシン”です。

贅肉をそぎ落とし、筋肉の鎧を身につけ、コーナーを俊敏に攻め込む。それはまさにドライビングの真骨頂であり、スポーツカーの原点なのです。

本特集では、軽さに魅せられ実際にライトウェイトスポーツを所有している複数の業界人の「軽さに対する思い」や本音も収録。また、ライトウェイトにははっきりとした定義はないものの、今回はあえて有識人たちに個人的な定義を聞いています。彼らの意見も「考え方」の参考になると思います。

その他、日本が誇るライトウェイトスポーツの主役、マツダ ロードスターや、世界の驚くべきやりすぎ系ライトウェイトマシンたちも紹介。
 

ケータハム セブン 170 S▲「緊張感溢れるコックピットの中、風を切り、シフトで車の呼吸を整え、加速する。両手両足で操る車とのシンクロドライビングは俊敏かつヒラヒラと舞うような一体感」これこそライトウェイトスポーツカーの極地なのでしょう。それらダイレクトな操舵感は、車重が軽くないと決して味わえないものであり、過剰なパワーは極論いらない、といえるのです。ライトウェイトの定義は存在しませんが、楽しさの源泉は間違いなく車重の軽さにあるのです
ケータハム セブン 170 S▲スズキ製のパワートレインを搭載した日英合作ともいうべき“黄色ナンバー” のケータハム セブン 170。車両重量なんと440kg! この絶対的な軽さもあって、動力性能に不足はなく、0→100km/h加速6.9 秒、最高速160km/hと公表されてます

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ロータス エミーラ▲ロータス自らが最後のガソリンエンジン市販車とうたうミッドシップスポーツのエミーラ。現販売モデルはトヨタ製3.5L V6+スーパーチャージャーの組み合わせですが、順次メルセデスAMG製2L 直4ターボ「M139」 型に置き換えられるといいます。快適装備も大幅に向上しました

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アルピーヌA110▲車重1110kg。300ps/340N・mの1.8L 直4ターボをミッドマウントするのがアルピーヌ A110です。今後はSUVとハッチバック、そしてスポーツカーの3タイプでの電動化展開を公言しているうえに、ロータスとの協働もあり、これが内燃機関で楽しめる最後のモデルかもしれません

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文/編集部、写真/郡大二郎、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 2024年7月号
“軽さ”は正義につき。

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